情報漏えいの疑いが出たら、チームとして何をしますか

セキュリティの基本

決める人を 1 人に置き、記録を残したまま被害の広がりを止め、何がどれだけ漏れたかを確かめ、法務や広報と一緒に報告と知らせを進める、と答える問い。慌てて証拠を消さないこと、確かでないことを外に言わないこと、日頃の備えまで話します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1怪しいサーバーが見つかった。被害を止めるときの扱いとして良いものはどれか

  2. 問 2漏えいの範囲が分かってきた。報告と知らせの進め方として良いものはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「情報漏えいの疑いが出たら、チームとして何をしますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「情報漏えいの疑いが出たら、チームとして何をしますか」
  • 「外の人から、利用者のデータが見えていると連絡が来ました。最初の 1 時間で何をしますか」
  • 「怪しいサーバーは、すぐ消して作り直しますか」

面接官が見ている点

  • 慌てて動く前に、決める人と連絡の道を決められるか
  • 被害を止めることと、証拠を残すことを両立させようとしているか
  • 技術の側だけで抱えず、法務、広報、利用者の窓口と一緒に動けるか

短い答え

  • まず決める人を 1 人に置き、関わる人 (開発、法務、広報、利用者の窓口) への連絡の道を開き、時刻つきで記録を取り始めます。
  • 記録や証拠を残したまま、鍵の入れ替え、セッションの無効化、穴のある機能の停止などで被害の広がりを止め、何がどれだけ、いつから漏れたかを確かめます。
  • 確かめた事実をもとに、法務と一緒に法令で決まった報告と、利用者への知らせを進め、確かでないことは外に言いません。

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少し詳しい答え

最初に決める人と道を置く

疑いが出たときは、みんなが別々に動いて、同じ調べを二重にしたり、証拠を消したりしがちです。まず全体を決める人を 1 人置き、調べる人、記録する人、外との連絡をする人を分けます。

記録は、だれがいつ何を見て何をしたかを、時刻つきで残します。あとで報告を書くとき、原因を振り返るときの土台になります。

止めることと、残すことを両立する

被害の広がりを止める手は、たとえば次の通りです。

  • 漏れたかもしれない鍵やパスワードを入れ替える
  • 盗まれたかもしれないセッションを無効にし、もう一度ログインしてもらう
  • 穴のある機能を止める、外からの道をふさぐ

一方で、怪しいサーバーをすぐ消して作り直すと、何をされたかを調べる手がかりが消えます。消す前に、記録 (アクセスの記録、操作の記録) と、ディスクの写しを取ってから切り離します。記録が短い期間で消える設定なら、消える前に別の場所へ写します。

止めながら、何のデータが、何人分、いつからいつまで漏れた疑いがあるかを確かめます。この範囲が、報告と知らせの中身になります。

法務、広報と一緒に知らせる

個人情報が漏れた疑いがあるときは、法令で当局への報告と本人への知らせが求められる場合があります。報告の期限や中身は法令で決まっているので、技術の側だけで判断せず、法務と一緒に進めます。

外に出す文は広報と作り、確かめた事実だけを書きます。「たぶん大丈夫です」のような確かでない言い方は、あとで違ったときに信頼を大きく失います。利用者の窓口には、問い合わせへの答え方を先に渡します。

落ち着いたら、原因と、同じことを防ぐ手当てを振り返りにまとめます。ふだんから、連絡先の一覧、最初に打つ手の手順、記録を残す期間を決めておくと、疑いが出たときに迷いません。

話す例は、架空の例で構いません。「連絡を受けて決める人を置き、記録を写してから鍵を入れ替え、法務と範囲を確かめてから利用者に知らせた」のような流れを 1 つ用意します。

よくある間違い

  • 怪しいサーバーをすぐ消して作り直す 何をされたかを調べる手がかりが消え、範囲が分からなくなります
  • 技術の側だけで報告の要る・要らないを決める法令の求めを外し、あとで大きな問題になります
  • 確かでないことを外に言うあとで違ったときに、信頼を大きく失います

深掘りの問い

  • 「漏れたかどうか分からない段階で、知らせますか」範囲を確かめながら、法務と相談して知らせる時期を決め、分かったことから順に出す、と答えます
  • 「疑いの連絡が夜中に来たら」障害の当番と同じ道で決める人を呼び、最初に打つ手の手順に沿って動く、と答えます
  • 「次に起きたとき、被害を小さくするには」権限を最小にし、守る物の置き場を絞り、記録を十分な期間残す、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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