問9 可用性を上げる MTBF と MTTR

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和6年度 公開問題、全15問のうちの問9。

出典:令和6年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問9

システムの信頼性指標として RASIS がある。そのうちの A は可用性を表し,システムのサービス時間など,ある一定期間でのシステムの機能を維持する度合いを表している。この A を向上させるものはどれか。

  1. アMTBF と MTTR をともに 2 倍にする。
  2. イMTBF は変えず,MTTR を 2 倍にする。
  3. ウMTBF を 2 倍にして,MTTR は変えない。
  4. エMTBF を半分にして,MTTR は 2 倍にする。
答えと解説を開く

正解はウです。

可用性は稼働率で表し、稼働率 = MTBF ÷ (MTBF+MTTR) です。MTBF は故障と故障の間の平均時間、MTTR は直すのに掛かる平均時間です。例として MTBF を 1⁠0⁠0 時間、MTTR を 1⁠0 時間とすると、今の稼働率は 1⁠0⁠0 ÷ (1⁠0⁠0+1⁠0) = 1⁠0⁠0 ÷ 1⁠1⁠0 ≒ 0.9⁠0⁠9 です。アは 2⁠0⁠0 ÷ (2⁠0⁠0+2⁠0) = 2⁠0⁠0 ÷ 2⁠2⁠0 ≒ 0.9⁠0⁠9 で変わりません。イは 1⁠0⁠0 ÷ (1⁠0⁠0+2⁠0) = 1⁠0⁠0 ÷ 1⁠2⁠0 ≒ 0.8⁠3⁠3 で下がります。ウは 2⁠0⁠0 ÷ (2⁠0⁠0+1⁠0) = 2⁠0⁠0 ÷ 2⁠1⁠0 ≒ 0.9⁠5⁠2 で上がります。エは 5⁠0 ÷ (5⁠0+2⁠0) = 5⁠0 ÷ 7⁠0 ≒ 0.7⁠1⁠4 で下がります。上がるのはウだけです。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アMTBF と MTTR を同じ割合で増やすと、稼働率の分子と分母が同じ倍率になるので、稼働率は変わりません。
  • イ直す時間だけが長くなるので、止まっている時間の割合が増え、稼働率は下がります。
  • エ壊れやすくなったうえに直す時間も長くなるので、稼働率は大きく下がります。

仕組み

稼働率は「動いている時間 ÷ 全体の時間」です。全体の時間は、動いている時間 (MTBF) と止まっている時間 (MTTR) の和です。

可用性を上げる手は 2 つあります。壊れにくくして MTBF を延ばすか、早く直せるようにして MTTR を縮めるかです。