問23 ブロック暗号で作るメッセージ認証符号

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問23。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問23

メッセージが改ざんされていないかどうかを確認するために,そのメッセージから,ブロック暗号を用いて生成することができるものはどれか。

  1. アPKI
  2. イパリティビット
  3. ウメッセージ認証符号
  4. エルート証明書
答えと解説を開く

正解はウです。

メッセージ認証符号 (MAC) は、送信者と受信者が共有する鍵と、メッセージから計算する値です。送信者はメッセージに MAC を付けて送り、受信者は受け取ったメッセージから同じ鍵で MAC を計算し直します。値が一致すれば、途中で書き換えられていないと分かります。鍵を知らない人は正しい MAC を作れないので、メッセージと MAC をまとめて書き換えることもできません。MAC の作り方には、AES のようなブロック暗号を使う方式と、ハッシュ関数を使う方式 (HMAC) があります。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アPKI は、公開鍵とその持ち主を、認証局が発行する証明書で結び付ける仕組み全体のことです。メッセージから生成する値ではありません。
  • イパリティビットは、データの中の 1 の数が偶数か奇数かをそろえるために付ける 1 ビットです。偶然の誤りを見つけるための物で、ブロック暗号は使わず、意図的な改ざんも見抜けません。
  • エルート証明書は、最上位の認証局が自分自身に対して発行した証明書です。メッセージから生成する物ではありません。

仕組み

ハッシュ値だけでは、攻撃者がメッセージを書き換えてハッシュ値も計算し直せば、改ざんに気付けません。MAC は鍵を使うので、鍵を持つ人しか正しい値を作れません。

MAC は送信者と受信者が同じ鍵を持つので、どちらが作ったかまでは示せません。だれが作ったかを示したいときはディジタル署名を使います。