問10 FIPS PUB 140-⁠3 とは

情報処理​安全確保​支援士 令和6年度 春期 午前II、全25問のうちの問10。

出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問10

FIPS PUB 1⁠4⁠0-⁠3 はどれか。

  1. ア暗号モジュールのセキュリティ要求事項
  2. イ情報セキュリティ​マネジメントシステムの要求事項
  3. ウデジタル証明書や証明書失効リストの技術仕様
  4. エ無線 LAN セキュリティの技術仕様
答えと解説を開く

正解はアです。

FIPS PUB 1⁠4⁠0 の系列は、暗号の処理を受け持つハードウェアやソフトウェア (暗号モジュール) が満たすべきセキュリティの要求を定めた、米国政府の規格です。1⁠4⁠0-⁠3 はその改訂版です。鍵の扱い、物理的な守り、自己テストなどについて要求が決められ、守りの強さに応じて段階 (セキュリティレベル) が分かれています。認定を受けた暗号モジュールは、政府機関の調達などで求められます。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ情報セキュリティ​マネジメントシステムの要求事項を定めているのは、ISO/IEC 2⁠7⁠0⁠0⁠1 (JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠1) です。
  • ウデジタル証明書と証明書失効リストの形式は、ITU-⁠T X.5⁠0⁠9 や、それをインターネット向けに定めた RFC 5⁠2⁠8⁠0 で決められています。
  • エ無線 LAN のセキュリティの技術仕様は、IEEE 8⁠0⁠2.1⁠1i や、Wi-⁠Fi Alliance の WPA2、WPA3 などです。

仕組み

暗号のアルゴリズムが強くても、それを動かす装置の作りが甘いと、鍵が漏れることがあります。FIPS 1⁠4⁠0 は、アルゴリズムではなく、それを入れた箱 (モジュール) の作りを確かめるための規格です。

日本にも、暗号モジュールを試験して認証する制度 (JCMVP) があります。暗号を使う製品を選ぶときは、どの規格の認証を受けているかが判断の材料になります。