問18 AI の事例として適切でないもの

基本情報​技術者試験 令和8年度 公開問題 科目A、全20問のうちの問18。

出典:令和8年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問18

AI の事例として,適切でないものはどれか。

  1. ア制御量を目標値側へフィードバックすることによって両者を比較し,その差によって両者を一致させるような修正動作を行う PID 制御のモーターコントローラー
  2. イ部屋の広さや形,家具の位置などを学習し,移動のルートを決めて掃除をするロボット
  3. ウヘルプデスク及びコールセンターに代わって,自然言語による質問の意味を推測して返事をするチャットボット
  4. エボードゲームでプロの人間に勝つような,多数の統計データを処理することによって人間に勝るソフトウェア
答えと解説を開く

正解はアです。

イ、ウ、エは、データから学んだり、言葉の意味を推し量ったりして、人の知的な判断を機械に行わせる事例です。PID 制御は、目標の値と今の値の差を、比例 (P)、積分 (I)、微分 (D) の決まった式で計算し、ずれを直す昔からの自動制御です。差に応じて式どおりに動かすだけで、知的な判断をまねる物ではありません。だから AI の事例として適切でないのはアです。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ部屋の形や家具の位置を学び、動く道を自分で決める掃除のロボットは、学習を使う AI の事例です。
  • ウ人の言葉で書かれた質問の意味を推し量って答えるチャットボットは、自然言語処理を使う AI の事例です。
  • エ大量のデータから打ち手を学び、プロに勝つ対局のソフトウェアは、AI の代表的な事例です。

仕組み

自動で動く機械が、全部 AI というわけではありません。PID 制御のように、目標とのずれを決まった式で直すだけの仕組みは、自動制御と呼んで AI とは分けます。

AI には、データから学ぶ機械学習のほか、人が書いた規則を使って推論する方式 (ルールベース) もあります。学習するかどうかだけで決まるわけではありません。

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