ITパスポート マネジメント 問題

ゆめさくが作った練習問題です。本試験の過去問ではありません。

マネジメントの問題を2⁠0問、小分野ごとにまとめました。選ぶと、その場で正誤と解説が出ます。

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この分野の小分野

  • 開発技術(9問)
  • プロジェクトマネジメント(5問)
  • サービスマネジメントと監査(6問)

マネジメントの問題

20 問

選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。選んだ答えは変えられません。

  1. 開発技術

    問 1ソフトウェア開発の工程のうち、利用者が業務上何を実現したいのかを整理し、システムが備えるべき機能や性能を明確にする作業はどれですか。

  2. 問 2プログラムの内部構造に着目し、命令や分岐が漏れなく実行されるようにテストケースを設計する手法はどれですか。

  3. 問 3複数のモジュールを組み合わせ、モジュール間でデータの受渡しが正しく行われるかを確認するテスト工程はどれですか。

  4. 問 4新しい販売管理システムの開発が終盤に入り、利用部門の担当者が実際の業務データを使って月次締めから請求書発行までを一通り実施し、現場の業務がそのまま回るかを確認しました。この段階のテストはどれですか。

  5. 問 5在庫管理システムで、単価の計算式に誤りが見つかったため1行だけ修正しました。開発リーダーは、修正箇所の確認に加えて、以前から動いていた受注登録や帳票出力の機能もまとめて再実行するよう指示しました。この指示の狙いとして最も適切なものはどれですか。

  6. 問 6Webサービスの開発チームが、2週間ごとに動くソフトウェアを届ける進め方を採用しました。期間の初めに何を作るかを話し合って決め、毎日短い進捗共有を行い、期間の終わりに成果物を関係者に見せて振り返りを実施しています。この開発手法はどれですか。

  7. 問 7受注処理のプログラムが複雑化し、同じ計算処理が3か所に散らばって修正漏れが起きていました。担当者は動作結果を一切変えないことをテストで確かめながら、共通の処理をまとめて呼び出す形にコードを整理しました。この作業として最も適切なものはどれですか。

  8. 問 8あるチームでは、開発担当者がコードを書き終えてから運用担当者に引き継ぐまでに数週間かかり、リリースのたびに手戻りが起きていました。そこで両者が共通の目標を持ち、ビルドやテスト、リリースの手順を自動化して連携を密にする取り組みを始めました。この考え方はどれですか。

  9. 問 9ウォーターフォールモデルによる開発の特徴として、最も適切なものはどれですか。

  10. プロジェクトマネジメント

    問 10プロジェクトの作業を管理しやすい大きさまで階層的に分解し、成果物と作業の全体像を示した図はどれですか。

  11. 問 11プロジェクトマネージャが、開発の遅延要因になり得る事象を洗い出し、発生の可能性と影響の大きさで評価したうえで、影響の大きいものから対応方針を決めました。この活動はどれですか。

  12. 問 12アローダイアグラムで求めたクリティカルパス上の作業に関する説明として、最も適切なものはどれですか。

  13. 問 13プロジェクトの途中で利用部門から「この画面にも集計機能を付けてほしい」という追加要望が相次ぎ、当初の合意より作業量が膨らみ始めました。プロジェクトマネジメントの観点で、この状況に対する最も適切な対応はどれですか。

  14. 問 14プロジェクトのリスク対応のうち、火災による損害に備えて保険に加入する対応は、どの分類に当たりますか。

  15. サービスマネジメントと監査

    問 15サービス提供者と利用者が、サービスの内容や品質の目標値をあらかじめ合意して文書にしたものはどれですか。

  16. 問 16ITサービスマネジメントにおいて、業務が止まっている利用者に対し、まず暫定的な回避策を案内してでも早くサービスを復旧させることを目的とする活動はどれですか。

  17. 問 17サービスデスクに「印刷ができない」という連絡が入り、担当者は代替のプリンタへ出力先を切り替えて業務を再開させました。その後、別チームが同種の連絡が今月10件起きていることに着目し、共通の原因を突き止めて恒久的な対策を検討しました。この後半の活動はどれですか。

  18. 問 18停電が発生した際に、サーバへの電力供給を一定時間続けて安全に停止させるために設置する装置はどれですか。

  19. 問 19システム監査人に求められる要件として、最も適切なものはどれですか。

  20. 問 20ある企業では、支払データを登録する担当者と、その内容を確認して支払を承認する担当者を別の人に分けています。内部統制の観点で、この仕組みの主な狙いはどれですか。

20 問中 0 問に答えました

解説の一覧

解いたあとに読み返せるよう、全問の解説を並べています。問いを開くと解説が出ます。

開発技術

問1ソフトウェア開発の工程のうち、利用者が業務上何を実現したいのかを整理し、システムが備えるべき機能や性能を明確にする作業はどれですか。

正解は要件定義です。要件定義は、利用者側の業務ニーズを引き出して、システムに求める機能や性能を文書として確定させる工程です。システム設計は、確定した要件をどのような画面やデータ構造で実現するかを決める工程なので誤りです。プログラミングは設計された内容をソースコードとして書き起こす工程であり、求めるものを決める作業ではないので誤りです。ソフトウェア保守は稼働後の不具合修正や改良を行う工程なので誤りです。

問2プログラムの内部構造に着目し、命令や分岐が漏れなく実行されるようにテストケースを設計する手法はどれですか。

正解はホワイトボックステストです。ホワイトボックステストは、ソースコードの制御の流れを見て、命令網羅や分岐網羅といった基準でテストケースを作ります。ブラックボックステストは内部構造を見ずに入力と出力の関係だけで検証する手法なので誤りです。運用テストは実際の業務手順に沿って利用者が確認するテストであり、内部構造には着目しないので誤りです。リグレッションテストは修正によって既存機能が壊れていないかを確かめるテストで、設計の視点が異なるため誤りです。

問3複数のモジュールを組み合わせ、モジュール間でデータの受渡しが正しく行われるかを確認するテスト工程はどれですか。

正解は結合テストです。結合テストは、単体で動くことを確かめたモジュールどうしをつないで、インタフェース部分の不整合を洗い出す工程です。単体テストはモジュール1本ごとの内部動作を確かめる工程なので誤りです。システムテストはシステム全体が要求どおりの機能や性能を満たすかを開発側が確認する工程なので誤りです。運用テストは利用者が本番に近い環境で業務に耐えるかを判断する工程なので誤りです。

問4新しい販売管理システムの開発が終盤に入り、利用部門の担当者が実際の業務データを使って月次締めから請求書発行までを一通り実施し、現場の業務がそのまま回るかを確認しました。この段階のテストはどれですか。

正解は運用テストです。運用テストは、利用部門が実際の業務の流れに沿ってシステムを使い、本番で業務が成立するかを最終確認する工程です。単体テストはモジュール単位で内部の動作を確かめる工程なので誤りです。結合テストはモジュール同士をつないだときの受け渡しを確かめる工程なので誤りです。システムテストは開発側がシステム全体として要件を満たすかを確かめる工程であり、利用部門が業務手順で確認する段階とは主体も目的も異なるので誤りです。

問5在庫管理システムで、単価の計算式に誤りが見つかったため1行だけ修正しました。開発リーダーは、修正箇所の確認に加えて、以前から動いていた受注登録や帳票出力の機能もまとめて再実行するよう指示しました。この指示の狙いとして最も適切なものはどれですか。

正解は、修正の影響で既存の正常だった機能が動かなくなっていないかを確かめることです。これはリグレッションテストの考え方で、小さな修正でも予期しない箇所に影響が及ぶことがあるために行います。利用部門が業務手順に慣れる訓練は運用テストや教育の目的であり、既存機能の再実行の狙いとは異なるので誤りです。処理速度が要求水準を満たすかの確認は性能テストの目的なので誤りです。プログラムの内部構造を読みやすく整理することはリファクタリングであり、テスト実行の狙いではないので誤りです。

問6Webサービスの開発チームが、2週間ごとに動くソフトウェアを届ける進め方を採用しました。期間の初めに何を作るかを話し合って決め、毎日短い進捗共有を行い、期間の終わりに成果物を関係者に見せて振り返りを実施しています。この開発手法はどれですか。

正解はスクラムです。スクラムはアジャイル開発の代表的な枠組みで、一定期間の反復、日々の短い進捗共有、期間末のレビューと振り返りで進めます。ウォーターフォールモデルは工程を順に進めて前工程に戻らないことを前提とする手法なので誤りです。リバースエンジニアリングは既存のプログラムから仕様や設計情報を読み取る作業であり、開発の進め方の枠組みではないので誤りです。リファクタリングは外部から見た動作を変えずに内部構造を整理する作業であり、反復の枠組みそのものではないので誤りです。

問7受注処理のプログラムが複雑化し、同じ計算処理が3か所に散らばって修正漏れが起きていました。担当者は動作結果を一切変えないことをテストで確かめながら、共通の処理をまとめて呼び出す形にコードを整理しました。この作業として最も適切なものはどれですか。

正解はリファクタリングです。リファクタリングは外部から見た動作を変えないまま、内部構造を分かりやすく保守しやすい形へ整理する作業です。機能追加は新たな振る舞いを加える作業であり、動作を変えない前提と矛盾するので誤りです。リエンジニアリングは業務プロセスそのものを抜本的に作り直す取り組みを指すことが多く、コード内部の整理とは規模も対象も異なるので誤りです。チューニングは処理速度や資源利用の効率を高める調整であり、重複の解消を主目的とする作業ではないので誤りです。

問8あるチームでは、開発担当者がコードを書き終えてから運用担当者に引き継ぐまでに数週間かかり、リリースのたびに手戻りが起きていました。そこで両者が共通の目標を持ち、ビルドやテスト、リリースの手順を自動化して連携を密にする取り組みを始めました。この考え方はどれですか。

正解はDevOpsです。DevOpsは開発担当と運用担当が連携し、自動化を活用してリリースの頻度と品質を高める考え方です。RPAは事務作業をソフトウェアのロボットで自動化する仕組みであり、開発と運用の連携を指す言葉ではないので誤りです。エンタープライズアーキテクチャは組織全体の業務とシステムの構造を整理して全体最適を図る手法なので誤りです。BPOは業務の一部を外部の専門事業者に委託することであり、社内の連携強化とは方向が異なるので誤りです。

問9ウォーターフォールモデルによる開発の特徴として、最も適切なものはどれですか。

正解は、各工程の成果物を確認してから次工程に進むため、後工程での要件変更に伴う手戻りが大きくなりやすいというものです。前工程の成果物を土台に進めるので、変更が起きると関係する文書とコードを広く直す必要があります。短い期間の反復を繰り返して優先度の高い機能から動くものを作るという説明はアジャイル開発の特徴なので誤りです。仕様が固まる前に試作品を作って利用者の評価を得るという説明はプロトタイピングの特徴なので誤りです。工程を分けず設計と実装を同時に進めるという説明はウォーターフォールの前提と正反対なので誤りです。

プロジェクトマネジメント

問10プロジェクトの作業を管理しやすい大きさまで階層的に分解し、成果物と作業の全体像を示した図はどれですか。

正解はWBSです。WBSは作業を段階的に細かく分けていく手法で、抜けや重複を防ぎながら見積りや担当割当ての土台になります。ガントチャートは分解済みの作業の開始と終了を横棒で時間軸上に表す図なので誤りです。アローダイアグラムは作業の前後関係を矢印でつないで日程を計算する図なので誤りです。パレート図は項目を件数の多い順に並べて重点を見つける品質管理の図なので誤りです。

問11プロジェクトマネージャが、開発の遅延要因になり得る事象を洗い出し、発生の可能性と影響の大きさで評価したうえで、影響の大きいものから対応方針を決めました。この活動はどれですか。

正解はリスクマネジメントです。リスクマネジメントは、不確実な事象を特定し、発生確率と影響度で評価して対応策を計画する活動です。スコープマネジメントはプロジェクトで実施する作業の範囲を定めて管理する活動なので誤りです。コストマネジメントは費用の見積りと予算内での統制を扱う活動なので誤りです。ステークホルダマネジメントは利害関係者を特定して期待や関与を調整する活動であり、事象の確率評価を主眼とするものではないので誤りです。

問12アローダイアグラムで求めたクリティカルパス上の作業に関する説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は、その作業が1日遅れるとプロジェクト全体の完了が1日遅れるというものです。クリティカルパスは所要日数が最長になる経路であり、余裕がないため遅れがそのまま全体の遅延になります。担当者数が最も多い経路であるとは限らないので、人数に着目した記述は誤りです。費用が最も高い経路とも限らず、日数と費用は別の観点なので誤りです。前倒しできない作業だけを集めた経路という説明も誤りで、短縮策を打てば経路自体が入れ替わることがあります。

問13プロジェクトの途中で利用部門から「この画面にも集計機能を付けてほしい」という追加要望が相次ぎ、当初の合意より作業量が膨らみ始めました。プロジェクトマネジメントの観点で、この状況に対する最も適切な対応はどれですか。

正解は、変更の内容を評価して費用や期間への影響を明らかにし、決められた手続きで承認を得てから取り込むことです。スコープの変更は必ず影響を見積もり、関係者の合意を得たうえで計画に反映します。開発者の判断で黙って取り込む対応は、費用や納期の超過を関係者が把握できなくなるので誤りです。要望をすべて無条件で拒否する対応は、本当に必要な変更まで排除して成果物の価値を損なうので誤りです。品質保証の作業を削って時間を捻出する対応は、欠陥の増加という別の問題を招くので誤りです。

問14プロジェクトのリスク対応のうち、火災による損害に備えて保険に加入する対応は、どの分類に当たりますか。

正解はリスク転嫁です。リスク転嫁は、保険や外部委託によって損害の負担を第三者に移す対応です。リスク回避はリスクの原因となる計画や作業そのものをやめて発生の可能性をなくす対応なので誤りです。リスク軽減は防火設備の設置のように発生確率や影響度そのものを下げる対応なので誤りです。リスク受容は影響が小さいと判断して特別な手を打たずに受け入れる対応なので誤りです。

サービスマネジメントと監査

問15サービス提供者と利用者が、サービスの内容や品質の目標値をあらかじめ合意して文書にしたものはどれですか。

正解はSLAです。SLAはサービスレベル合意書のことで、稼働率や障害復旧時間などの目標値を当事者間で取り決めます。SLMは合意した目標を測定し維持向上させる継続的な管理活動そのものを指すので誤りです。NDAは業務で知り得た秘密を外部に漏らさないことを取り決める契約なので誤りです。RFPは調達側が発注先候補に提案を求めるために出す提案依頼書なので誤りです。

問16ITサービスマネジメントにおいて、業務が止まっている利用者に対し、まず暫定的な回避策を案内してでも早くサービスを復旧させることを目的とする活動はどれですか。

正解はインシデント管理です。インシデント管理は、原因の究明よりもサービスの早期回復を優先し、回避策の提供も含めて対応します。問題管理はインシデントの根本原因を突き止めて再発を防ぐ活動なので、目的が異なり誤りです。変更管理は構成の変更を計画的に承認して実施する活動なので誤りです。構成管理は機器やソフトウェアの構成情報を正確に記録し維持する活動なので誤りです。

問17サービスデスクに「印刷ができない」という連絡が入り、担当者は代替のプリンタへ出力先を切り替えて業務を再開させました。その後、別チームが同種の連絡が今月1⁠0件起きていることに着目し、共通の原因を突き止めて恒久的な対策を検討しました。この後半の活動はどれですか。

正解は問題管理です。問題管理は、繰り返し起きる事象の根本原因を調査し、再発を防ぐ恒久対策につなげる活動です。インシデント管理は業務を早く再開させることを最優先する活動であり、前半の代替プリンタへの切替がこれに当たるので誤りです。変更管理は決定した変更を安全に実施するための承認と統制の活動であり、原因究明そのものではないので誤りです。構成管理はサービスを構成する資産や設定の情報を正確に把握し維持する活動なので誤りです。

問18停電が発生した際に、サーバへの電力供給を一定時間続けて安全に停止させるために設置する装置はどれですか。

正解はUPSです。UPSは無停電電源装置のことで、内蔵した電池から一時的に電力を供給し、その間にデータを保存して正常な手順で停止できます。サージプロテクタは落雷などによる過大な電圧から機器を守る装置であり、停電時に給電はしないので誤りです。免震装置は地震の揺れを建物や設備に伝わりにくくする仕組みなので誤りです。RAIDは複数の磁気ディスクを組み合わせて信頼性や性能を高める技術であり、電源対策ではないので誤りです。

問19システム監査人に求められる要件として、最も適切なものはどれですか。

正解は、監査対象の部門から独立した立場で監査を行うことです。独立性が保たれていないと、自分が関与した仕組みを自分で評価することになり、監査結果の信頼性が失われます。監査対象システムの開発を主導した経験が必須という説明は、むしろ独立性を損なうため誤りです。発見した不備をその場で修正するという説明も、監査人は評価と助言を行う立場であり実行部隊ではないので誤りです。必ず被監査部門の上司でなければならないという説明も、指揮命令関係があると公正さが疑われるので誤りです。

問20ある企業では、支払データを登録する担当者と、その内容を確認して支払を承認する担当者を別の人に分けています。内部統制の観点で、この仕組みの主な狙いはどれですか。

正解は、1人で不正な処理を最後まで完了できないようにして誤りや不正を防ぐことです。これは職務分掌と呼ばれ、相互に牽制が働く体制を作るための基本的な統制です。担当者の作業時間を短縮して業務を効率化することは分業の副次的な効果に過ぎず、統制上の狙いではないので誤りです。システムの処理速度を高めることは人の役割分担とは関係がないので誤りです。担当者が休んだときに業務を代行できるようにすることは相互応援や多能工化の話であり、承認者を分ける狙いとは別なので誤りです。

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