問14 サービス可用性の向上分

基本情報​技術者試験 令和8年度 公開問題 科目A、全20問のうちの問14。

出典:令和8年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問14

A 社は,自社のデータセンタでアプリケーションシステムを運用し,顧客にサービスを提供している。現在,アプリケーションシステムの実行環境をクラウドサービスに移行して,サービス可用性を向上させることを検討している。次の条件のとき,サービス可用性は移行後に何パーセントポイント向上するか。ここで,サービス可用性(%)は小数第 3 位を切り捨てるものとする。

〔条件〕

・サービス提供時間は,移行前も移行後も同じで,計画された保守の時間を除き,年間 5,0⁠0⁠0 時間である。

・移行前は,サービス提供時間内の停止時間が,年間 1⁠0⁠0 時間である。

・移行後は,サービス提供時間内の停止時間が,年間 3⁠0 分となる。

  1. ア0.0⁠1
  2. イ0.1⁠9
  3. ウ1.4⁠0
  4. エ1.9⁠9
答えと解説を開く

正解はエです。

サービス可用性は、提供する時間のうち実際に使えた時間の割合です。移行前は (5,0⁠0⁠0 − 1⁠0⁠0) ÷ 5,0⁠0⁠0 = 0.9⁠8 で、9⁠8.0⁠0%です。移行後の停止は 3⁠0 分、つまり 0.5 時間なので、(5,0⁠0⁠0 − 0.5) ÷ 5,0⁠0⁠0 = 0.9⁠9⁠9⁠9 で、9⁠9.9⁠9%です。差は 9⁠9.9⁠9 − 9⁠8.0⁠0 = 1.9⁠9 パーセントポイントです。正解はエです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア0.0⁠1 は、移行後に使えない割合 (1⁠0⁠0 − 9⁠9.9⁠9) です。向上した分ではありません。
  • イ9⁠8.0⁠0 と 9⁠9.9⁠9 の差は 0.1⁠9 ではありません。移行前の 9⁠8.0⁠0% を正しく出せているかを確かめてください。
  • ウ移行後の停止の 3⁠0 分を 3⁠0 時間として計算すると、移行後は (5,0⁠0⁠0 − 3⁠0) ÷ 5,0⁠0⁠0 = 9⁠9.4⁠0% になり、差が 1.4⁠0 になります。分を時間に直し忘れた値です。

仕組み

パーセントポイントは、割合どうしの差をそのまま引いた値です。9⁠8% から 9⁠9.9⁠9% への向上は 1.9⁠9 パーセントポイントで、「1.9⁠9% 増えた」とは言いません。

計画した保守の時間を最初から提供時間に入れないのは、止めると決めていた時間は「使えなかった」に数えないためです。