ITパスポート対策

Webとメールのしくみ

毎日使っている Web ページとメールが、裏側でどう動いているかを見ていきます。しくみを言葉で説明できるようになると、セキュリティ分野の問題も一気に読みやすくなります。

URLの構造

URL は Web 上の資源の場所を示す文字列です。次の 3 つの部品でできています。

https://www.example.co.jp/news/index.html (1) (2) (3)

(1) はスキームで、どのプロトコルで取りに行くかを示します。https なら暗号化された通信です。(2) はホスト名(ドメイン名)で、どのサーバかを示します。(3) はパスで、そのサーバの中のどの場所かを示します。

ドメイン名は右から読むのがこつです。jp が国、co が組織の種別(企業)、example が組織名、www がその中のサーバ名という順で、右にいくほど大きな区分になります。試験では、この並びを逆にした選択肢が置かれます。

ページが表示されるまで

ブラウザのアドレス欄に URL を入れてから表示までの流れは、次のとおりです。

  1. ブラウザが DNS にホスト名を問い合わせ、IP アドレスを教えてもらう
  2. その IP アドレスの Web サーバへ HTTP のリクエストを送る
  3. Web サーバが HTML やテキストなどのデータを返す
  4. ブラウザが受け取ったデータを解釈し、画面に描く

順番を入れ替えた選択肢がよく出ます。名前を住所に変える DNS が最初である点を押さえてください。

メールが届くまで

メールは送信と受信で使うプロトコルが違います。ここが最頻出です。

送信するときは、自分の端末から送信メールサーバへ SMTP で渡し、サーバ間もSMTP で運ばれて、相手の受信メールサーバに置かれます。相手はそこから POP または IMAP で取り出して読みます。

方式メールの置き場所向いている使い方
POP端末にダウンロードし、サーバからは消えることが多い1 台の端末だけで読む
IMAPサーバに置いたまま読む複数の端末で同じ状態を見たい

宛先の欄も出題されます。To は本来の宛先、Cc は参考として共有したい相手で、受け取った全員にアドレスが見えます。Bcc は他の受信者にアドレスが見えない指定で、面識のない多数の相手へ一斉送信するときはBcc を使います。Cc と Bcc を取り違えた一斉送信は、実際に起きている個人情報の漏えい事故そのものなので、事例問題としても出ます。

cookieのはたらき

cookie は、Web サーバがブラウザに預ける小さなデータです。次に同じサイトへアクセスしたときにブラウザが自動で送り返すため、サーバは相手が誰かを思い出せます。ログイン状態の維持や、買い物かごの中身の保持に使われています。

HTTP はもともと 1 回のやり取りごとに相手を忘れるしくみで、その足りない部分を cookie が補っている、という理解が答えの決め手になります。便利な一方で、閲覧のあとを追う目的にも使えるため、扱いに配慮が求められる情報だという点もあわせて覚えてください。

生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部