ITパスポート対策
新技術
この節は、用語の数は多いものの、1つ1つは一言で説明できるものばかりです。深追いせず、名前と特徴を結び付けることに集中しましょう。
ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、取引の記録をブロックという単位にまとめ、鎖のようにつないで多数の参加者が同じ内容を持ち合う技術です。特定の管理者のもとに1つの台帳を置くのではなく、参加者全員で同じ台帳を分散して持つことから分散台帳技術とも呼ばれます。
改ざんが困難だとされる理由は次の2つです。1つは、各ブロックが直前のブロックの内容から計算したハッシュ値を含んでいるため、途中の記録を書き換えると以降のブロックすべてに矛盾が生じることです。もう1つは、同じ台帳を多数の参加者が持っているため、一部を書き換えても他と食い違ってすぐに分かることです。この技術を基盤とした電子的な資産が暗号資産です。
試験では「ブロックチェーンは中央のサーバで一元管理する方式である」という説明が誤りとして出ます。分散して持ち合うところが要点です。
現実と仮想を重ねる技術
似た略語が並ぶので表で区別します。
| 用語 | 読み | 内容 |
|---|---|---|
| VR | 仮想現実 | 現実とは別の仮想空間を作り、その中にいるように感じさせる |
| AR | 拡張現実 | 現実の風景に情報や映像を重ねて表示する |
| MR | 複合現実 | 現実と仮想を融合させ、仮想の物体を現実の空間に置いて操作できる |
VRは現実を置き換える、ARは現実に付け足す、と覚えると取り違えません。これらの技術を使い、多数の利用者が同時に参加して交流や経済活動を行うインターネット上の仮想空間をメタバースと呼びます。
自律的に動くもの
ドローンは、人が乗らずに遠隔操作や自動制御で飛行する小型の無人航空機です。空撮のほか、インフラの点検、農薬散布、災害時の状況把握、荷物の配送などに使われています。
自動運転は、運転の主体をもとにレベル0からレベル5までの6段階で整理されます。
| レベル | 概要 |
|---|---|
| 0 | 運転自動化なし。すべて運転者が行う |
| 1 | ハンドル操作か加減速のどちらかをシステムが支援する |
| 2 | ハンドル操作と加減速の両方をシステムが支援する |
| 3 | 限定された条件下でシステムが運転する。継続が難しい場合は運転者が対応する |
| 4 | 限定された条件下でシステムがすべて運転し、運転者の対応も不要 |
| 5 | 条件の限定なくシステムがすべて運転する |
最大の分かれ目はレベル2とレベル3の間です。レベル2までは運転の主体が人で、システムはあくまで支援にとどまります。レベル3から主体がシステムに移ります。レベル3と4の違いも頻出で、システムから引き継ぎを求められたときに運転者が対応する必要があるのがレベル3、それも不要なのがレベル4です。
その他の押さえどころ
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 量子コンピュータ | 量子力学の性質を利用し、従来のコンピュータでは現実的な時間で解けない特定の問題を高速に解くことを目指す計算機 |
| RPA | ソフトウェアのロボットが、定型的なパソコン操作の業務を代行して自動化する仕組み |
| デジタルツイン | 現実の設備や都市から集めたデータをもとに仮想空間に同じものを再現し、シミュレーションして現実に活かす仕組み |
RPAは、判断を伴う複雑な仕事ではなく、手順の決まった繰り返し作業に向く点が問われます。デジタルツインは「双子」という名のとおり、現実の写しを仮想空間に作る点が答えの決め手になります。