ITパスポート対策

弱点復習

分野別スコアから読む

模試を解き終えたら、最初に見るのは総合点ではなく分野別のスコアです。合格するには、総合評価点が1000点満点中600点以上であることと、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ1000点満点中300点以上であることを、同時に満たす必要があります。総合点が足りていても、1分野でも300点を割れば不合格です。

この2段構えのため、同じ10点でも価値がまったく違います。280点の分野を320点に上げる10点と、すでに700点ある分野をさらに伸ばす10点では、合格への効き方が別物です。得意分野をさらに磨く勉強は、直前期にはいちばん割に合いません。

模試の状態優先度やること
300点未満の分野がある最優先その分野だけを集中して復習する
分野別は満たすが総合が600点未満出題数の多いテクノロジ系から埋める
両方満たしている取りこぼしの見直しだけでよい

分野の中でもテーマを絞る

「マネジメント系が弱い」で終わらせると、24レッスン分をもう一度読み直すことになり、時間が足りません。分野の下のテーマ単位まで落としてください。マネジメント系なら、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査のどこで落としたのかまで特定します。

落としたテーマが3つ以上あるときは、出題数の多いものから手を付けます。テクノロジ系はおよそ45問、ストラテジ系はおよそ35問、マネジメント系はおよそ20問という配分なので、同じ弱さならテクノロジ系のテーマを先に直すほうが総合点に効きます。

間違いを3つに分類する

間違えた問題は、理由で分けると対処が変わります。分類は次のとおりです。

  1. 知らなかった。選択肢の用語そのものが初見だった
  2. 勘違いしていた。似た用語と取り違えた
  3. 読み違えた。知っていたのに設問を誤読した

1つ目は、そのレッスンの本文に戻って定義を読み直すのが唯一の対処です。ここは時間さえかければ確実に埋まります。

2つ目がいちばん厄介で、しかも本番で最も失点します。共通鍵暗号と公開鍵暗号、派遣と請負、インシデント管理と問題管理のように、対で覚えないと必ず迷う組み合わせが原因です。対処は、間違えた用語と紛らわしい相手を2つ並べ、違いを1行で書く表を自分で作ることです。読むだけでは直りません。

3つ目は知識を増やしても減りません。ITパスポートの設問には「適切なものはどれか」と「適切でないものはどれか」が混ざっています。設問の末尾を二度読む癖を、残りの演習すべてで徹底してください。

復習の間隔と試験1週間前

間違えた問題は、当日中に1回、3日後にもう1回、1週間後にさらに1回解き直します。間隔を空けて思い出す作業そのものが記憶を定着させるので、間違えた直後に3回続けて解いても効果は薄いです。

試験1週間前からは、新しい教材に手を出さないでください。ここから範囲を広げても本番までに定着せず、不安だけが増えます。この1週間でやることは次のとおりです。

  • 2回以上間違えたテーマだけを、本文に戻って読み直す
  • 計算問題(稼働率、損益分岐点)の手順を、手を動かして再現する
  • 対で紛らわしい用語の表を、見ないで書き出せるか確かめる
  • 前日は新しい問題を解かず、睡眠時間を確保する

直前に伸びるのは、知らない知識ではなく、知っているのに取り違えている知識です。そこだけを潰して本番に入ってください。

生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部