ITパスポート対策
ファイルとディレクトリ
ファイルの置き場所を表す書き方は、ITパスポートで確実に得点したい分野です。仕組みが単純なうえ、出題の形もほぼ決まっているためです。
ディレクトリは木の形をしている
ファイルをしまう入れ物をディレクトリ(フォルダ)と呼びます。ディレクトリの中にさらにディレクトリを作れるので、全体は枝分かれした木のような形になります。これを階層構造、または木構造と言います。
一番上にあたるディレクトリをルートディレクトリと呼び、記号は / です。いま自分が作業している場所をカレントディレクトリ、1つ上の階層を親ディレクトリと呼びます。
/
├── home
│ └── user
│ ├── report.docx
│ └── data
│ └── sales.csv
└── etc絶対パスと相対パス
パスとは、目的のファイルまでの道順を文字で書いたものです。書き方は2種類あります。
| 種類 | 起点 | 書き出し | 例 |
|---|---|---|---|
| 絶対パス | ルートディレクトリ | / で始まる | /home/user/data/sales.csv |
| 相対パス | カレントディレクトリ | / で始まらない | data/sales.csv |
相対パスでは、次の2つの記号を使います。
.はカレントディレクトリそのものを指します..は1つ上の親ディレクトリを指します
カレントディレクトリが /home/user のとき、sales.csv の相対パスは data/sales.csv です。逆にカレントディレクトリが /home/user/data のとき、report.docx は1つ上に戻る必要があるので ../report.docx となります。さらに /etc へ行くなら ../../../etc です。
試験ではこの形がそのまま出ます。図を見て「カレントディレクトリがどこか」を最初に確認し、.. を1回書くたびに1階層ずつ上に戻ると数えるのが確実です。先頭が / なら絶対パスという見分け方も、選択肢を切るのにそのまま使えます。ドット1個とドット2個の意味を入れ替えた選択肢が典型的な引っかけです。
拡張子とファイル形式
ファイル名の末尾にある .docx のような部分を拡張子と呼び、そのファイルの種類を表します。
| 拡張子 | 内容 |
|---|---|
.csv | カンマ区切りのテキスト。表計算やデータ交換に使う |
.pdf | 環境が違っても同じ見た目で表示できる文書 |
.zip | 複数のファイルをまとめて圧縮したもの |
.jpg | 写真向けの画像。元に戻せない非可逆圧縮 |
.png | 図やロゴ向けの画像。元に戻せる可逆圧縮 |
拡張子はあくまで名前の一部なので、書き換えても中身は変わりません。「拡張子をpdfに変えればPDFになる」という記述は誤りです。
バックアップの世代管理
バックアップは取るだけでなく、いつの時点のものを何本残すかが重要です。複数の時点のバックアップを残すことを世代管理と呼びます。
1世代しか残さないと、壊れたデータをそのまま上書きしてしまったときに戻る先が無くなります。ウイルス感染に気づくのが数日後になることを考えると、この違いは大きいものです。
方式は次の3つを区別します。
| 方式 | 対象 | 取る時間 | 戻す手間 |
|---|---|---|---|
| フルバックアップ | 全データ | 長い | 少ない |
| 差分バックアップ | 前回のフル以降に変わったぶん | 中くらい | フルと最新の差分の2つ |
| 増分バックアップ | 前回のバックアップ以降に変わったぶん | 短い | フルとすべての増分が必要 |
取得が最も速いのは増分、復元が最も速いのはフルです。この速さの向きが取得と復元で逆になる点が問われます。