ITパスポート対策

ビジネスシステム

この分野は、業種や業務ごとに使われるシステムの名前を覚える暗記中心の範囲です。深い技術知識は問われません。略語が何を管理する仕組みなのかを対応付けておけば得点源になります。

販売と決済のシステム

POSシステムは、店舗のレジで商品のバーコードを読み取り、いつ何がいくつ売れたかを記録する仕組みです。会計を速くするだけの装置ではなく、集めた販売データを仕入れや品ぞろえの判断に使う点が本質です。試験では「単品ごとの販売実績をリアルタイムに把握する」という説明で登場します。

電子商取引はECと呼ばれ、取引の相手によって分類されます。

分類取引の形
BtoB企業と企業部品メーカと組立メーカの受発注
BtoC企業と消費者ネット通販サイト
CtoC消費者と消費者フリマアプリ、ネットオークション
BtoE企業と従業員社内向け販売サイト

決済まわりでは、事前に金額をチャージして使う電子マネー、金融と技術を組み合わせたサービス全般を指すフィンテック、スマートフォンで支払うキャッシュレス決済が出ます。フィンテックは特定の製品名ではなく分野の呼び名である点に注意してください。

企業内の業務システム

略語が似ていて最も混同されるところです。表で整理してください。

略語日本語何をする仕組みか
ERP企業資源計画会計・人事・生産・販売の情報を統合し、経営資源を一元管理する
SCM供給連鎖管理調達から生産、物流、販売までの流れ全体を最適化する
CRM顧客関係管理顧客の情報や対応履歴を蓄積し、関係を深めて継続利用につなげる
SFA営業支援システム営業担当者の商談進捗や訪問記録を共有し、営業活動を効率化する

引っかけの中心はCRMとSFAです。顧客との関係づくりが目的ならCRM、営業担当者の活動支援が目的ならSFAと切り分けます。また、部門ごとに別々だった仕組みを1つにまとめる話が出たらERPです。仕入先や配送まで含む企業をまたいだ流れの話ならSCMになります。

行政と社会のシステム

行政分野では、国民一人ひとりに割り当てられた番号で社会保障や税の情報を結びつけるマイナンバー制度が問われます。番号は本人確認と手続きの効率化のために使われ、目的外の利用は法律で制限されています。公共工事などの入札をネット上で行う電子入札、行政手続をオンライン化する電子申請もあわせて出ます。

生活に関わる仕組みとしては、ITで農作業を省力化・高精度化するスマート農業、複数の交通手段を一つのサービスとして検索から決済までまとめて使えるようにするMaaSが代表的です。

エンジニアリングシステム

ものづくりを支える仕組みも出題範囲です。

  • CAD。コンピュータを使って設計や製図を行う
  • CAM。設計データをもとに工作機械を動かし製造を行う
  • FA。工場の生産工程を自動化する(ファクトリオートメーション)
  • MRP。生産計画から必要な資材の量と時期を算出する(資材所要量計画)

設計がCAD、製造がCAMという並びで覚えれば取り違えません。名前の最後の文字が Design と Manufacturing の頭文字だと結びつけると安定します。

生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部