問4 保守の改善後の稼働率

基本情報​技術者試験 令和7年度 公開問題 科目A、全20問のうちの問4。

出典:令和7年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問4

MTBF は 4,0⁠0⁠0 時間,MTTR は 1,0⁠0⁠0 時間の装置がある。今後の 6 年間は,予防保守によって MTBF を前年に比べて毎年 1⁠0⁠0 時間ずつ改善し,遠隔保守によって MTTR を前年に比べて毎年 1⁠0⁠0 時間ずつ改善していく計画である。6 年経過後の稼働率は幾らか。

  1. ア0.8⁠8
  2. イ0.9⁠0
  3. ウ0.9⁠2
  4. エ0.9⁠4
答えと解説を開く

正解はウです。

稼働率は MTBF ÷ (MTBF+MTTR) で求めます。MTBF (平均故障間隔) は長くなるほど良く、MTTR (平均修復時間) は短くなるほど良い値です。毎年 1⁠0⁠0 時間ずつ改善するので、6 年後の MTBF は 4,0⁠0⁠0+1⁠0⁠0×6=4,6⁠0⁠0 時間、MTTR は 1,0⁠0⁠0-1⁠0⁠0×6=4⁠0⁠0 時間です。合計がちょうど 5,0⁠0⁠0 時間になるので、稼働率は 4,6⁠0⁠0÷5,0⁠0⁠0=0.9⁠2 です。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア0.8⁠8 は 4 年後の値 (MTBF 4,4⁠0⁠0 時間、MTTR 6⁠0⁠0 時間) です。6 年分の改善を数えていません。
  • イ0.9⁠0 は 5 年後の値 (MTBF 4,5⁠0⁠0 時間、MTTR 5⁠0⁠0 時間) です。1 年分足りません。
  • エ0.9⁠4 は 7 年後の値 (MTBF 4,7⁠0⁠0 時間、MTTR 3⁠0⁠0 時間) です。改善を 1 年分多く数えています。

仕組み

MTBF と MTTR の合計は「1 回壊れてから次に壊れるまでの 1 周期」です。そのうち動いている時間の割合が稼働率です。

改善の向きに注意します。MTBF は「改善」で増え、MTTR は「改善」で減ります。どちらも「良くなる」の意味ですが、数の上では逆の向きに動きます。