問2 CSIRT 作りの手引き

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和8年度 公開問題、全15問のうちの問2。

出典:令和8年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問2

組織的なインシデント対応体制の構築を支援する目的で JPCERT コーディネーションセンターが作成したものはどれか。

  1. アCSIRT マテリアル
  2. イISMS ユーザーズガイド
  3. ウ証拠保全ガイドライン
  4. エ組織における内部不正防止ガイドライン
答えと解説を開く

正解はアです。

CSIRT (シーサート) は、セキュリティの事故 (インシデント) が起きたときに、受け付け、調べ、対処する組織内のチームです。JPCERT コーディネーションセンター (JPCERT/CC) は、日本でインシデントの調整を行う組織で、CSIRT を作ろうとする組織向けに、構想から運用までの考え方をまとめた「CSIRT マテリアル」を公開しています。問題の「組織的なインシデント対応体制の構築を支援する」に当たるのはこれです。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イISMS ユーザーズガイドは、ISMS 認証の基準 (JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠1) を解説した手引きで、JIPDEC (日本情報経済社会推進協会) が出しています。
  • ウ証拠保全ガイドラインは、事故のあとにパソコンなどの証拠を正しく残す (デジタル・フォレンジック) ための手引きで、デジタル・フォレンジック研究会が作っています。
  • エ組織における内部不正防止ガイドラインは、社員などによる情報の持ち出しを防ぐための手引きで、IPA が作っています。

仕組み

この種の問は「どの組織が何を作ったか」の組で覚えます。JPCERT/CC はインシデント対応と CSIRT、IPA は情報セキュリティの手引きの多く (内部不正防止など)、JIPDEC は ISMS とプライバシーマーク、と押さえると選びやすくなります。

CSIRT は大きな会社だけの物ではありません。窓口を決め、事故の連絡がどこに集まり、誰が判断するかを先に決めておくことが、規模を問わず対応の速さを左右します。