問4 不正のトライアングルの要素

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和7年度 公開問題、全15問のうちの問4。

出典:令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問4

不正が発生する際には“不正のトライアングル”の 3 要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として,適切なものはどれか。

  1. ア“機会”とは,情報システムなどの技術や物理的な環境,組織のルールなど,内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
  2. イ“情報と伝達”とは,必要な情報が識別,把握及び処理され,組織内外及び関係者相互に正しく伝えられるようにすることである。
  3. ウ“正当化”とは,ノルマによるプレッシャなどのことである。
  4. エ“動機”とは,良心のかしゃくを乗り越える都合の良い解釈や他人への責任転嫁など,内部者が不正行為を自ら納得させるための自分勝手な理由付けである。
答えと解説を開く

正解はアです。

不正のトライアングルは、人が不正をするときには、不正ができる環境 (機会)、不正をしたくなる事情 (動機)、自分を納得させる理由 (正当化) の 3 つがそろっている、という考え方です。“機会”は、権限が強すぎる、チェックする人がいない、ルールに抜けがある、といった、不正の実行を可能にしたり容易にしたりする環境のことです。アはこの説明です。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ“情報と伝達”は、内部統制の基本的な要素の一つです。不正のトライアングルの要素ではありません。
  • ウノルマによるプレッシャは、不正をしたくなる事情なので“動機”に当たります。“正当化”の説明ではありません。
  • エ都合の良い解釈や責任転嫁で自分を納得させるのは“正当化”の説明です。“動機”の説明と入れ替わっています。

仕組み

対策は 3 つの要素ごとに考えます。機会は権限の分離や操作の記録で減らし、動機は無理なノルマや相談しにくい職場を見直して減らし、正当化はルールの周知や教育で起きにくくします。

会社が直接手を入れやすいのは“機会”です。内部不正の対策では、まず機会を減らすことから始めます。