情報セキュリティ​マネジメント試験 令和7年度 公開問題、全15問のうちの問2。

出典:令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問2

SIEM 製品によるセキュリティ上の効果として,最も適切なものはどれか。

  1. ア様々な機器のログを集中管理することによって,横断的な分析や相関分析が可能になり,単純な目視だけでは発見困難な兆候を検知,分析,可視化することが可能になる。
  2. イ通信経路上を流れるパケットをキャプチャし,暗号化されたデータが改ざんされていないかどうかをチェックすることが可能になる。
  3. ウファイアウォール,IDS,マルウェア対策といった複数のネットワークセキュリティ機能を一つの機器で実現することが可能になる。
  4. エファイルの改ざんを検知すると,事前に取得済みのバックアップを用いて直ちに修復することが可能になる。
答えと解説を開く

正解はアです。

SIEM (Security Information and Event Management) は、ファイアウォール、サーバ、PC などのログを集めて一元的に管理する仕組みです。別々の機器のログを時刻でそろえて突き合わせる (相関分析) と、たとえば「同じ相手から複数のサーバに失敗したログインが続いた後、外へ大量の通信が出た」のような、一つのログを目で見ても気付きにくい兆候を見つけられます。アはこの効果の説明です。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ通信のパケットを取り込んで暗号化されたデータの改ざんを調べるのは、SIEM の役割ではありません。改ざんの検出は TLS などの暗号の仕組みが担います。
  • ウファイアウォールや IDS、マルウェア対策を 1 台にまとめるのは、UTM (統合脅威管理) の説明です。
  • エファイルの改ざんを見つけてバックアップから直すのは、改ざん検知と復旧の製品の機能です。SIEM はログを分析して知らせる仕組みです。

仕組み

SIEM は「集める、突き合わせる、知らせる」の仕組みです。攻撃を止める機器ではないので、知らせを受けて動く人や手順と組み合わせて使います。

SIEM を生かすには、各機器の時刻を正しくそろえておくことが大切です。時刻がずれると、ログの突き合わせができません。