1. safeAccount(1000, 500) は 1500
  2. safeAccount(1000, -200) は 1000 (負の入金は無視)
  3. safeAccount(0, 100) は 100
  4. safeAccount(500, 0) は 500 (0 円の入金は素通し)
  5. safeAccount(0, -50) は 0 (初期残高 0 で負の入金 → そのまま 0)
  6. safeAccount(123, 877) は 1000
コース一覧
Java入門:基礎文法編
カプセル化 (private と getter)

Java入門:基礎文法編

変数、制御構文、メソッド、クラス、継承、インターフェースなど Java とオブジェクト指向の基礎を、コードを書きながら学べる無料コースです。プログラミング初学者や、業務システム開発で Java を扱う必要がある社会人を対象としています。約 17 時間 (1 日 30 分 × 34 日) で 69 レッスンを修了でき、修了後は Spring などのフレームワーク学習や Java 認定試験への準備が無理なく進められます。

1
Hello, Java
01. はじめての Java プログラム5分
02. 複数行の出力5分
03. 変数を使った自己紹介5分
04. コメントを書く5分
05. 第 1 章まとめクイズ5分
2
変数と演算
01. 変数を宣言する5分
02. データ型の使い分け5分
03. 変数とデータ型クイズ5分
04. 四則演算と剰余5分
05. 税込価格を計算する5分
06. インクリメントとデクリメント5分
07. 比較演算子5分
08. 論理演算子5分
09. 演算子の優先順位5分
10. 文字列の連結5分
11. 型変換 (キャスト)5分
12. 第 2 章 まとめクイズ5分
3
条件分岐
01. if 文の基本5分
02. if-else 文5分
03. else if で複数分岐5分
04. 成績判定プログラム12分
05. うるう年を判定する5分
06. switch 文5分
07. 三項演算子5分
08. じゃんけんの勝敗判定15分
09. FizzBuzz の判定部分5分
10. 第 3 章 まとめクイズ5分
4
繰り返し
01. for 文の基本5分
02. 1 から N までの合計5分
03. 九九の段を作る5分
04. while 文5分
05. カウントダウン5分
06. do-while 文5分
07. 二重ループ5分
08. break と continue5分
09. FizzBuzz 完成5分
10. 繰り返しクイズ5分
11. 第 4 章 まとめクイズ5分
5
メソッド
01. メソッドを定義する5分
02. 引数を受け取るメソッド5分
03. 戻り値を返す5分
04. 複数の引数を取るメソッド5分
05. メソッドのオーバーロード5分
06. メソッドクイズ5分
07. BMI を計算するメソッド5分
08. 第 5 章 まとめクイズ5分
6
配列
01. 配列の基本5分
02. 配列の要素にアクセス5分
03. 配列を for で走査5分
04. Javaで配列の合計・平均を求める方法(forループ)5分
05. 配列の平均5分
06. 配列の最大値5分
07. 配列の線形探索12分
08. 拡張 for ループ5分
09. 配列クイズ5分
10. 第 6 章 まとめクイズ5分
7
クラスとオブジェクト
01. クラスを定義する5分
02. クラスにフィールドを持たせる12分
03. クラスにメソッドを定義する5分
04. インスタンスを作る5分
05. コンストラクタ5分
06. this キーワード5分
07. カプセル化 (private と getter)12分
08. Person クラスを作る5分
09. Product クラスで税込価格15分
10. 銀行口座クラス15分
11. toString のオーバーライド5分
12. クラスとオブジェクト クイズ5分
13. Java 入門 最終クイズ5分

カプセル化 (private と getter)

たった 1 行で壊せてしまう

フィールドをそのまま公開したクラスは、外から何でもできてしまいます。

Java

class Player { public int hp = 100; } Player p = new Player(); p.hp = -50;

体力が -50 のプレイヤーが誕生しました。Java は止めません。文法としては何も間違っていない代入だからです。

厄介なのは、この行が Player の外に書かれていることです。クラスをいくら読み返しても原因は見つかりません。p.hp = ... と書ける場所がアプリ中に 20 か所あるなら、20 か所すべてが容疑者になります。

触らせない、と宣言する

フィールドの前に private を付けると、そのクラスの外からは触れなくなります。

Java

class Player { private int hp = 100; } Player p = new Player(); p.hp = -50; // hp has private access in Player

さっきまで通っていた行が、動かす前に、コンパイルの時点で止まります。「実行したら体力がマイナスになっていた」ではなく「そもそも書けない」に変わりました。

private は隠すための仕掛けというより、書き換えていい場所をクラスの中だけに閉じ込める 宣言だと考えてください。容疑者が 20 か所から 1 か所に減ります。

代わりに窓口を開ける

とはいえ、体力が一生変わらないゲームでは困ります。外から呼べるメソッドを用意して、そこだけを通ってもらいます。

Java

class Player { private int hp = 100; public void damage(int n) { hp = hp - n; if (hp < 0) { hp = 0; } } public int getHp() { return hp; } }

注目したいのは damage の中の if です。この 3 行を書ける場所ができたことが、private にした見返り です。フィールドを直接いじらせていたら、この判定を書くべき場所は呼び出し側 20 か所でした。いまは 1 か所しかありません。

getHp() のように値を返すだけのメソッドを getter と呼びます。読むのは自由、書き換えは決められた入口から、という形になりました。

解説

フィールドはまず private にして、外に出したいものだけ public なメソッドにする。この順番で書き始めると、あとから「誰がこの値を壊したのか」を探す時間がほとんど消えます。

やってみよう

右のエディタで safeAccount(int initial, int deposit) を完成させます。初期残高と入金額を受け取り、入金額が負のときはその入金をなかったことにして、最終的な残高を返します。damage の中の if と同じで、おかしな値を弾く判定を、値が入る直前の 1 か所に置く のがねらいです。

緑になったら、この判定をメソッドの外へ、つまり呼び出す側へ移したらどうなるかを考えてみてください。呼ぶたびに同じ if を書くことになり、1 か所書き忘れた瞬間に残高が壊れます。判定をどこに置くかは、好みではなく壊れやすさの問題です。

要件

  1. クラス名は Solution、メソッド名は safeAccount にすること
  2. 引数は int initial と int deposit の 2 つ、戻り値の型は int にすること
  3. deposit が 0 以上のときは initial + deposit を返し、deposit が負のときは initial をそのまま返すこと

入出力例

safeAccount(1000, 500) → 1500 safeAccount(1000, -200) → 1000 safeAccount(0, 100) → 100 safeAccount(500, 0) → 500 safeAccount(0, -50) → 0 safeAccount(123, 877) → 1000

ヒント

まず `int balance = initial;` のようにローカル変数に初期残高を入れておくと、その後の `if` 文がすっきり書けます

`if (deposit >= 0)` で「`0` 以上のときだけ加算する」と判定できます。`>` ではなく `>=` にしておくと `0` 円の入金も素通しできます

クラスを使わず `static` メソッド 1 つで書ければ OK ですが、本物の `Account` クラスを別に書いて `private int balance;` と `deposit(int amount)` を実装してみると、カプセル化のイメージがより掴めます

生田 陸人
監修生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア監修者プロフィールを見る →
編集 ゆめさく編集部·公開 2025/12/19·更新 2026/08/26

関連レッスン

  • Person クラスを作る

    Person クラスを設計しながら、フィールド・コンストラクタ・メソッドの基本を身につけよう。インスタンスから自己紹介の文字列を取り出す課題に挑戦する。

  • Product クラスで税込価格

    商品を表す Product クラスを設計し、税込価格を返すメソッドをクラスの中に閉じ込める練習を通じて、オブジェクト指向の最小単位を体に馴染ませる。

  • 銀行口座クラス

    残高という状態を持つ Account クラスを設計し、deposit / withdraw / getBalance を通して「データとふるまいをひとまとめにする」というオブジェクト指向のうま味と、validation を内側に閉じ込める設計を体に馴染ませる。

  • toString のオーバーライド

    Object クラスの toString をオーバーライドして、自作クラスの中身を読みやすい文字列で表現しよう。

このレッスンに出てくる用語

意味があいまいなまま進んだ語は、ここから読み直せます。

  • フィールドクラスが持つデータ
  • クラスデータと振る舞いを束ねる単位
  • コンパイルソースをバイトコードへ変換する処理
  • メソッドクラスに属する関数
  • 引数位置引数=順番で渡す。
  • 戻り値呼び出し元への返答を表す点線矢印
main.java
学習モード
エディタを読み込んでいます

メモ

カプセル化 (private と getter)

⌘S で保存