配列を for で走査
要素が 40 個になった時点で、手書きは終わる
配列の中身を全部表示したいとします。番号を指定すれば取り出せるので、こう書けます。
Java
int[] scores = {80, 65, 92};
System.out.println(scores[0]);
System.out.println(scores[1]);
System.out.println(scores[2]);3 つならこれで済みます。ただ 40 人分になれば 40 行になり、人数が変わるたびに行を足したり消したりすることになります。そもそも、メソッドの引数として配列を受け取ったときは、中に何個入っているかを書いている本人が知りません。
番号が 0 から 1 ずつ増えていくだけなら、その数え上げは for の仕事です。
arr.length を上限にすれば、長さが変わっても直さなくていい
配列を端から端まで回す書き方は、ほぼこの形で固定されています。
Java
int[] scores = {80, 65, 92};
for (int i = 0; i < scores.length; i++) {
System.out.println((i + 1) + "人目 " + scores[i]);
}i を 0 から始め、scores.length より小さい間だけ繰り返し、1 周ごとに 1 増やす。ループの中では scores[i] が「いまの番号の要素」になります。
肝心なのは、上限に 3 と直接書かずに scores.length と書いている点です。要素が 3 つでも 40 でも、このコードは一文字も直さずに動きます。
i が手元にあること自体にも意味があります。上の例では i + 1 を「何人目」の表示に使いました。番号が分かるということは、位置によって扱いを変えられるということです。
<= にすると、最後の 1 周で落ちる
繰り返しの条件は i < scores.length です。ここを i <= scores.length と書くと、余分にもう 1 周だけ回ります。
長さ 3 の配列で使える番号は 2 まででした。<= だと i が 3 のときにも中に入り、scores[3] を読みに行って ArrayIndexOutOfBoundsException で止まります。1 文字の違いでプログラムが落ちるので、上限は <、イコールは付けない と決めてしまうのが安全です。
では、長さが 0 の配列を渡すとどうなるでしょうか。i は 0 から始まりますが、0 < 0 は最初から成り立ちません。ループは 1 周も回らず、中の処理は一度も実行されないまま次に進みます。空の配列のために特別な分岐を足さなくても、この形なら自然に素通りしてくれます。
ループが 1 周も回らないのは異常ではなく、条件どおりの動きです。回るはずなのに回らないときは、まず
arr.lengthが本当に想定の数になっているかを表示して確かめましょう。
やってみよう
今回は、配列の中身を , (カンマと半角スペース) でつないだ 1 本の文字列を返すメソッドを書きます。繰り返しは for (int i = 0; i < arr.length; i++) の形で書いてください。
難しいのは区切り文字の置き方です。区切りが要るのは要素と要素の 間 だけで、末尾には要りません。i の値を見れば、いまが先頭かどうかは分かります。そこをどう使うかが、今回の山場です。空の配列のときは "" が返れば正解です。
要件
- クラス名は
Solution、メソッド名はjoinElements、引数はint[] arr1 つ、戻り値の型はString for (int i = 0; i < arr.length; i++)パターンで配列を走査すること (継続条件は<、<=にしないこと)- 区切り文字は
,(カンマ + 半角スペース 1 つ)。末尾に余計な,を残さないこと。空配列のときは""を返すこと
入出力例
joinElements([1,2,3]) → "1, 2, 3"
joinElements([]) → ""
joinElements([42]) → "42"
joinElements([10,20,30,40,50]) → "10, 20, 30, 40, 50"
joinElements([-1,0,7]) → "-1, 0, 7"