問4 毎回変わる値で認証する方式

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和8年度 公開問題、全15問のうちの問4。

出典:令和8年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問4

チャレンジレスポンス認証方式に該当するものはどれか。

  1. ア固定パスワードを,TLS による暗号通信を使い,クライアントからサーバに送信して,サーバで検証する。
  2. イ端末のシリアル番号を,クライアントで秘密鍵を使って暗号化し,サーバに送信して,サーバで検証する。
  3. ウトークンという機器が自動的に表示する,認証のたびに異なる数字列をパスワードとしてサーバに送信して,サーバで検証する。
  4. エ利用者が入力したパスワードと,サーバから受け取ったランダムなデータとをクライアントで演算し,その結果をサーバに送信して,サーバで検証する。
答えと解説を開く

正解はエです。

チャレンジレスポンス認証は、パスワードそのものを通信路に流さない方式です。サーバは認証のたびにランダムなデータ (チャレンジ) を送ります。クライアントは、利用者のパスワードとチャレンジを組み合わせてハッシュ関数などで計算し、その結果 (レスポンス) だけを返します。サーバも同じ計算をして、一致すれば本人と判断します。チャレンジが毎回違うので、盗聴したレスポンスを後で使い回すこともできません。エがこの手順です。正解はエです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アTLS で暗号化してはいますが、送っているのは固定パスワードそのものです。サーバからのチャレンジがなく、チャレンジレスポンスではありません。
  • イサーバからランダムなデータを受け取っていません。毎回同じシリアル番号を同じ鍵で処理するので、送る値も毎回同じになり、盗んだ値を使い回せてしまいます。
  • ウトークンが表示する毎回違う数字を使うのは、ワンタイムパスワードの方式 (時刻などで値が変わる物) です。サーバから受け取った値で計算していないので、チャレンジレスポンスとは違います。

仕組み

ポイントは「サーバが出す問題 (チャレンジ) が毎回変わる」ことです。答え (レスポンス) は、パスワードを知っている人にしか計算できず、しかもその回にしか使えません。

盗聴した通信を後でそのまま送り直して入り込む攻撃をリプレイ攻撃と呼びます。チャレンジレスポンスやワンタイムパスワードは、このリプレイ攻撃に強い方式です。

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