問1 CRYPTREC 暗号リスト

情報処理​安全確保​支援士 令和7年度 秋期 午前II、全25問のうちの問1。

出典:令和7年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問1(ふりがなを省いた)

デジタル庁,総務省及び経済産業省が策定した“電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC 暗号リスト)”に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  1. アCRYPTREC 暗号リストには運用監視暗号リストがあり,それは運用監視システムにおける利用実績が十分であると判断され,電子政府において利用を推奨する暗号技術のリストである。
  2. イCRYPTREC 暗号リストには証明書失効リストがあり,それは政府共用認証局が公開している,危殆化した暗号技術のリストである。
  3. ウCRYPTREC 暗号リストには推奨候補暗号リストがあり,それは安全性及び実装性能が確認され,今後,電子政府推奨暗号リストに掲載される可能性がある暗号技術のリストである。
  4. エCRYPTREC 暗号リストには電子政府推奨暗号リストがあり,それは互換性維持目的に限った継続利用を推奨する暗号技術のリストである。
答えと解説を開く

正解はウです。

CRYPTREC 暗号リストは、電子政府推奨暗号リスト、推奨候補暗号リスト、運用監視暗号リストの 3 つでできています。推奨候補暗号リストは、安全性と実装の性能は確かめられたものの、まだ利用の実績が十分とは言えず、今後、推奨のリストに上がる可能性がある暗号を並べた物です。ウはこの説明のとおりです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア運用監視暗号リストは、推奨すべき状態ではなくなったものの、互換性を保つために当面の利用を認める暗号の一覧です。運用監視システムでの利用実績で選ぶ物ではありません。
  • イ証明書失効リスト (CRL) は、認証局が無効にした証明書の一覧で、暗号の方式の一覧ではありません。CRYPTREC 暗号リストの一部でもありません。
  • エ互換性の維持に限って使い続けてよい暗号の一覧は、運用監視暗号リストです。電子政府推奨暗号リストは、安全性と実績が確かめられ、使うことを勧める暗号の一覧です。

仕組み

暗号は、作られた時点では安全でも、計算機の進歩や新しい解き方の発見で、だんだん弱くなります。これを危殆化と呼びます。

そこで国は、勧める物、これから勧めるかもしれない物、もう勧めないが互換のために残す物の 3 段に分けて暗号を並べ、見直しを続けています。システムを作るときは、勧める物から選び、運用監視の物は置き換えの計画を立てます。

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