問45 進捗とコストの評価

ITパスポート 令和7年度 公開問題、全100問のうちの問45。

出典:令和7年度 ITパスポート試験 公開問題 問45(評価式の見出しの後ろの区切りを「=」で示し、選択肢の表を文に組み直した)

計画時の予算が2,0⁠0⁠0万円で,4⁠0日間で1⁠0⁠0本のプログラムを作成するプロジェクトがある。プロジェクトが2⁠0日経過した時点で全体の4⁠0%である4⁠0本のプログラムが完成し,1,0⁠0⁠0万円のコストが掛かった。プロジェクトの指標を次の評価式で算出する場合,プロジェクトの指標として適切な組合せはどれか。ここで,各プログラムの作成に必要な日数及びコストは全て同一で,プロジェクト期間中は常に同じ量の作業が実施されるものとする。

〔評価式〕

スケジュール(%)=(完成したプログラム本数÷評価時点での完成見込みプログラム本数)×1⁠0⁠0

コスト(%)=(完成したプログラムに掛かったコスト÷完成したプログラム分として計画したコスト)×1⁠0⁠0

  1. アスケジュール 8⁠0%,コスト 1⁠2⁠5%
  2. イスケジュール 8⁠0%,コスト 1⁠0⁠0%
  3. ウスケジュール 9⁠0%,コスト 1⁠2⁠5%
  4. エスケジュール 9⁠0%,コスト 1⁠0⁠0%
答えと解説を開く

正解はアです。

まず計画の数字をそろえます。4⁠0日で 1⁠0⁠0本を作るので、1 日に 2.5本ずつ作る計画です。2⁠0日経った時点では、2.5×2⁠0=5⁠0本できている見込みです。実際にできたのは 4⁠0本なので、スケジュールは 4⁠0÷5⁠0×1⁠0⁠0=8⁠0% です。次にコストです。予算 2,0⁠0⁠0万円で 1⁠0⁠0本なので、1 本当たりの計画コストは 2⁠0万円です。完成した 4⁠0本分の計画コストは 2⁠0万×4⁠0=8⁠0⁠0万円です。実際には 1,0⁠0⁠0万円かかったので、コストは 1,0⁠0⁠0÷8⁠0⁠0×1⁠0⁠0=1⁠2⁠5% です。予定より遅れていて、費用も予定より多くかかっている状態です。だから正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イスケジュール 8⁠0% は正しいですが、コストは 1⁠0⁠0% ではありません。完成した 4⁠0本分の計画コストは 8⁠0⁠0万円で、実際は 1,0⁠0⁠0万円かかっているので 1⁠2⁠5% です。
  • ウコスト 1⁠2⁠5% は正しいですが、スケジュールは 9⁠0% ではありません。2⁠0日時点の見込み 5⁠0本に対して完成は 4⁠0本なので 8⁠0% です。
  • エスケジュールもコストも合いません。正しくは、スケジュールが 4⁠0÷5⁠0 で 8⁠0%、コストが 1,0⁠0⁠0÷8⁠0⁠0 で 1⁠2⁠5% です。

仕組み

コストは、使ったお金を「完成した分の計画コスト」と比べるのがポイントです。予算全体の 2,0⁠0⁠0万円と比べると、進み具合の違いが入ってしまい、正しく評価できません。

この考え方は EVM (アーンドバリューマネジメント) の基本です。スケジュールは 1⁠0⁠0% を下回ると遅れ、コストは 1⁠0⁠0% を上回ると予算超過を表します。