基本情報技術者(FE)対策
復習の技法
間違いは4つの型に分かれる
実戦セットを4回分解いてきました。ここでやってはいけないのは、答え合わせをして正解数だけを記録し、次へ進むことです。それでは「解いた」だけで、次に同じ形の問題が出たときの結果は変わりません。
科目Bの誤答は、原因で分けるとほぼ次の4つに収まります。
- 読み違い。問題文の条件を取り違えた。要素数、初期値、増分、「以上」と「より大きい」の違いなど
- 作業ミス。方針は合っていたのに、書き写しや計算の途中で値を間違えた
- 知識不足。データ構造やアルゴリズムの性質そのものを知らなかった
- 時間切れ。方針は立ったが、時間内に終わらなかった
この4つは、打つ手がまったく違います。1と2は解く手順を直す話、3は該当の章に戻る話、4は前回の時間配分を守れていたかという話です。まとめて「復習する」と考えていると、自分にいちばん多い型に手が入りません。
誤答ノートは1問3行で足りる
誤答ノートというと重たく聞こえますが、書くのは3行です。
- 型。上の1から4のどれか
- どこで分かれたか。正しい道と、自分が通った道を1行で
- 次に同じ形が出たらどうするか
たとえば「型2。for の終わりが 要素数 - 1 なのに 要素数 まで回した。次からはループの見出し行を書き写したあと、最後の周の i の値を先に書き出す」といった具合です。解説を書き写す必要はありません。写した解説はほとんど読み返しませんし、写している時間で1問解けます。
型ごとの手当て
読み違いが多い人は、コードを読む前に条件を箇条書きで抜き出す手順に変えます。抜き出す対象は、配列の中身、要素数、引数に渡る値、ループの範囲の4つです。この4行を書いてからコードに入るだけで、実戦セットで落とした問題のうち何問かは取り返せます。
作業ミスが多い人は、トレース表の書き方を固定します。変数を横に並べ、1行実行するごとに下へ1行足す形を崩さないでください。値が変わらない変数も毎回書きます。空欄を作ると、次の行でどれが最新の値か分からなくなり、そこから崩れます。
知識不足は、素直に章へ戻るのがいちばん速いです。二分探索や整列の途中経過なら第6章、木の走査や連結リストなら第5章、というように、ノートの型3には戻る先の章まで書いておきます。
時間切れは、前回扱った8分の基準を守れていたかを先に確かめます。守ったうえで時間切れなら、粘る判断ではなくトレースそのものの速さが足りていません。この場合は、同じ問題をもう一度、時間を測って解き直すのが効きます。
3日後にもう一度解く
間違えた問題は、解説を読んだ直後なら解けます。それは手順を覚えているからで、力が付いたかどうかはまだ分かりません。3日ほど空けてから、解説を見ずに同じ問題を解いてください。ここで解ければ、その型はひとまず潰れています。解けなければ、まだ手順が身についていないので、もう一度3行を書き直します。
実戦セット4回分の誤答を型ごとに数え、いちばん多い型から順に潰していってください。次の章からは科目Aに移りますが、科目Bの誤答ノートは試験当日まで足し続けます。試験直前に読み返すものとして、これ以上に効率のよい教材はありません。