基本情報技術者(FE)対策
合格戦略
2つの科目は同じ重さではありません
前回、合格には科目Aと科目Bの両方で600点以上が必要だと確認しました。両方要るのなら、勉強時間も半分ずつ配るのが公平に思えます。ですが、それは負ける配り方です。ここでは、科目Bに重心を置くべき理由を、配点と難易度の2つの角度から見ていきます。
理由その1 1問の重みが3倍ちがう
科目Aは60問、科目Bは20問です。素点で単純に考えると、科目Aの1問は全体の約1.7%、科目Bの1問は約5%にあたります。1問の重みがおよそ3倍です。
これは、事故の効き方が違うということでもあります。科目Aで2問落としても、残り58問で吸収できます。科目Bで2問落とすと、その時点で1割が消えます。科目Bには落としても平気な問題がほとんど無い、と考えてください。
理由その2 取り返し方がまったく違う
もうひとつ、勉強したぶんが点になるまでの速さが違います。
| 科目A | 科目B | |
|---|---|---|
| 問われるもの | 知っているか | その場で読めるか |
| 伸び方 | 覚えた量にほぼ比例する | ある日から急に読めるようになる |
| 直前の詰め込み | かなり効く | ほとんど効かない |
| 落とした原因 | 知らなかった | 追いきれなかった |
科目Aは知識勝負なので、覚えれば覚えただけ点が動きます。範囲は広いものの、問われる論点そのものは毎回大きくは変わりません。最悪、直前の1週間でも点を足せます。
科目Bはそうはいきません。出るのは初めて見るコードです。答えを覚えていても意味がなく、変数の値を1行ずつ追う手つきが体に入っているかどうかで決まります。この手つきは、実際に何十本もトレースして初めて身につきます。前日に本を読んでも間に合わないのは、そのためです。
だから配分は科目B寄りにする
以上から、学習時間の目安は科目Bに7割、科目Aに3割です。このコースが79レッスンのうち44レッスンを科目Bに当て、しかも前半に固めて置いているのは、この配分をそのまま形にしたからです。
得点計画を数字にしておく
目標を気持ちではなく数字で持っておくと、模試の結果を判断できるようになります。おすすめの計画は次のとおりです。
- 科目B 20問中14問正解(7割)。内訳はアルゴリズム16問中10問から11問、情報セキュリティ4問中3問から4問
- 科目A 60問中42問正解(7割)
科目Bの中では、情報セキュリティ4問が比較的取りやすい枠です。日本語の事例を読んで妥当な対応を選ぶ形なので、トレース力が伸び切る前でも得点にできます。ここを先に固めると、アルゴリズム16問に必要な正解数が下がり、精神的にもかなり楽になります。
科目Aは満点を狙わない
科目Aは範囲が広く、すべてを潰そうとすると科目Bの時間を食います。7割で通る試験なので、捨てる領域を決めてよいと考えてください。深追いすべきでないものを捨て、頻出と計算に絞る。その絞り込みは第9章から第11章で扱います。
次のレッスンでは、この配分を40日のカレンダーに落とし込みます。