基本情報技術者(FE)対策
科目Bセキュリティの出題形式
科目Bの後半4問はセキュリティです
科目Bは20問100分です。そのうち16問が前回まで練習してきた擬似言語のアルゴリズム、残りの4問が情報セキュリティにあてられます。同じ科目Bでも、問題の姿はまるで違います。擬似言語は出てきません。かわりに、ある会社で起きた出来事が800文字から1200文字ほどの文章で示され、その最後に問いが1つだけ付きます。
配点は他の問題と変わりません。1問あたりに使える時間は5分ほどなのに、読む分量は擬似言語の問題の数倍あります。読み方を決めずに頭から流し読みすると、最後まで読んだ時点で何を聞かれていたか忘れて、もう一度読み直すことになります。この読み直しが時間を溶かす最大の原因です。
設問を先に読むと、文章の見え方が変わります
事例文を読む前に、いちばん下の設問だけを読んでください。設問が「この対策で目的を達成できるか」を聞いているのか、「どの脆弱性を突かれたか」を聞いているのかで、本文のどこに線を引くべきかが変わるからです。
脆弱性を聞かれると分かっていれば、本文の中の「パスワードを共有していた」「添付ファイルを開いた」といった不用心な行動だけを拾えばよく、組織図や製品名は読み飛ばせます。逆に対策の妥当性を聞かれると分かっていれば、拾うべきは対策の内容と、その対策が守ろうとしている資産のほうです。設問を先に見るというのは、本文の9割を捨てるための準備だと考えてください。
事例文には必ず登場人物と役割が書いてあります
セキュリティの事例問題は、たいてい人の行動が原因で事故が起きます。だから本文の前半には、誰が何をしてよい立場なのかが淡々と書かれています。ここは飾りではなく、答えの根拠そのものです。
| 本文に出てくる書き方 | 読み取るべきこと |
|---|---|
| Aさんは営業部の担当者である | 顧客情報は見てよいが、人事情報は見てはいけない |
| B部長が承認する運用となっている | 承認を飛ばした操作はすべて不備 |
| 委託先のC社に作業を任せている | 社外の人間が社内資産に触れている |
| 退職者のアカウントは月末にまとめて削除する | 退職日から月末までは使えてしまう |
表の右側のような一言を、読みながら余白に書き込む癖を付けてください。事故の原因は、この一言のどれかと必ず結び付きます。
問い方は大きく3つの型に分かれます
1つめは、起きた事故に対して「原因はどれか」を選ばせる型です。本文の中の不用心な行動と選択肢を突き合わせます。
2つめは、担当者が考えた対策を示して「この対策は妥当か」「効果があるのはどれか」を選ばせる型です。ここでのひっかけは、正しいことを言っているが今回の事故とは関係のない対策です。多要素認証も暗号化も一般には正しい対策ですが、原因がファイルの共有設定の誤りなら、どちらも効きません。設問が守ろうとしている資産と、対策が守る対象がずれていないかを見ます。
3つめは、対応の順番を問う型です。インシデントの初動や、リスクへの対応方針の選び方が該当します。個々の行動はどれも正しく見えるので、順番の根拠を持っているかどうかで差が付きます。
5分の使い方を決めておきます
最初の30秒で設問を読み、次の3分で本文を1回だけ読みながら役割と不用心な行動に線を引きます。残りの1分半で選択肢を切ります。読み返す時間は最初から無いものとして、1回で拾い切るつもりで読んでください。
この章では、アクセス管理、ネットワーク、インシデント対応、リスク管理という4つの題材で事例を読み、最後に本試験と同じ4問形式で通して解きます。