基本情報技術者(FE)対策
工程管理の計算
覚える問題ではなく解く問題
マネジメント系の中で、確実に得点できるのがこの回です。アローダイアグラムも工数の見積りも、手順どおりに数を足していけば答えが1つに決まります。用語の記憶に頼らずに済むので、本番では優先して取りにいく問題です。
アローダイアグラムの読み方
アローダイアグラムは、作業を矢印、作業の区切りを丸(結合点)で表した図です。次の案件を考えます。
(1) --A 3日--> (2) --C 4日--> (4) --F 3日--> (6)
(1) --B 5日--> (3) --D 2日--> (4)
(3) --E 6日--> (5) --G 2日--> (6)矢印は、その手前の結合点に集まる作業が全部終わらないと始められません。ここが計算の要になります。
最早結合点時刻を前から求める
最早結合点時刻とは、その結合点に最も早く到達できる日のことです。開始の(1)を0日として、前から順に足していきます。入ってくる矢印が複数あるときは、遅いほうに合わせます。全部終わらないと先へ進めないからです。
| 結合点 | 計算 | 最早結合点時刻 |
|---|---|---|
| (1) | 開始 | 0日 |
| (2) | 0 + 3(A) | 3日 |
| (3) | 0 + 5(B) | 5日 |
| (4) | Cから 3+4=7、Dから 5+2=7 の大きいほう | 7日 |
| (5) | 5 + 6(E) | 11日 |
| (6) | Fから 7+3=10、Gから 11+2=13 の大きいほう | 13日 |
最短の所要日数は13日です。そしてこの13日を作っている道筋、つまり (1)→(3)→(5)→(6) がクリティカルパスです。B・E・Gの3作業が1日でも遅れれば、全体がそのまま1日遅れます。
余裕日数を後ろから求める
最遅結合点時刻は、全体を13日に収めるために、遅くともいつまでにそこへ着けばよいかです。終点(6)を13日として後ろから引きます。出ていく矢印が複数あるときは小さいほうを採ります。
- (5) = 13 − 2(G) = 11日
- (4) = 13 − 3(F) = 10日
- (3) = (5)側 11−6=5、(4)側 10−2=8 の小さいほうで 5日
- (2) = 10 − 4(C) = 6日
作業Cの余裕は、終了点(4)の最遅時刻 − 開始点(2)の最早時刻 − 所要日数で求めます。10 − 3 − 4 = 3日です。Cは3日遅れても全体に響きません。一方クリティカルパス上の作業は、同じ式を当てはめると必ず0になります。余裕が0の作業をつないだ道がクリティカルパス、と言い換えても同じです。
工数の計算
工数の単位は人月です。1人が1か月働く量を1人月とし、規模24人月の開発を6人で行えば 24 ÷ 6 = 4か月と見積もります。
注意するのは、遅れを人で取り返せるとは限らない点です。連絡と教育の手間が増えるため、人を倍にしても期間が半分にはなりません。要員を追加すると一時的にさらに遅れる、という趣旨の選択肢は正しい記述として出ます。
見積り手法も出ます。ファンクションポイント法は、入力・出力・照会・ファイル・外部連携といった機能の数と複雑さから規模を算出する方法で、プログラム言語に左右されない点が特徴です。行数から見積もるLOC法と対比して覚えてください。
次回はサービス管理と監査です。稼働率の約束を時間に直す計算が出てきます。