基本情報技術者(FE)対策

時間配分と捨て問

100分20問という条件を数字で押さえる

前章までで、擬似言語の記法からトレース、配列、関数と再帰、データ構造、定番アルゴリズム、そして情報セキュリティの事例まで一通り扱ってきました。ここからは、それらを本番と同じ条件で出し切る練習に入ります。

科目Bは20問を100分で解きます。単純に割ると1問あたり5分です。この5分という数字を、まず体に入れてください。手元の時計で5分がどれくらいの長さかを一度測っておくと、本番で「そろそろ危ない」という感覚が自然に働くようになります。

ただし、20問すべてに5分ずつ均等に配るのは得策ではありません。20問の内訳は擬似言語のアルゴリズムが16問、情報セキュリティが4問です。この2種類は、かかる時間の性質がまったく違うからです。

セキュリティ4問を先に回収する

情報セキュリティの4問は長文の事例ですが、読み終えれば答えはほぼ決まります。トレースのように紙の上で値を積み上げる作業が要らないので、読む速さがそのまま解答時間になります。慣れれば1問3分程度で片付きます。

一方、擬似言語の問題は当たり外れが大きく、3分で終わるものもあれば、15分かけても終わらないものもあります。つまり、時間が読めるのはセキュリティのほうです。

そこで、セキュリティ4問を先に片付けて12分前後を使い、残りの88分を擬似言語16問に回す、という配分を基本形にします。1問あたり5分半の計算です。読めるほうを先に確定させておくと、後半に残るのは「時間をかければ取れるかもしれない問題」だけになり、粘るかどうかの判断が楽になります。

捨てる判断は基準を決めておく

捨て問とは、その場で解くのをやめて次へ進む問題のことです。基準を決めていないと、粘るか進むかで毎回迷い、その迷い自体が時間を食います。基準は次のとおりです。

  1. 8分たっても答えの候補が2つに絞れていない問題は、いったん飛ばす
  2. 問題文を2回読んでも何をする関数なのか掴めない問題は、3分の時点で飛ばす
  3. トレースの表が3周目に入っても値が安定しない問題は、書き写しの誤りを疑って飛ばす

CBT形式なので、飛ばした問題にはあとで戻れます。飛ばすときは、どこまで考えたかを配布される用紙に一行だけ残しておいてください。戻ったときにゼロからやり直さずに済みます。

3つ目は特に大事です。トレースの値がおかしくなる原因の多くは、考え方ではなく配列の中身や増分の写し間違いです。同じ表を睨み続けるより、一度離れて新しい紙に書き直したほうが速いことが多い、と覚えておいてください。

空欄で出さない

科目Bは全問が選択式で、部分点はありません。逆に、外しても減点はされません。ですから、時間切れが見えた時点で、手を付けていない問題にも必ず何かを選んでおきます。4択なら期待値は4分の1、選択肢が2つに絞れていれば2分の1です。

残り10分になったら、解きかけの問題を仕上げるより先に、空欄をすべて埋めてしまってください。この順番を逆にして、1問を仕上げているうちに終了時刻が来る、というのが最ももったいない落とし方です。

次のレッスンから、実戦セットを4回分解きます。1セット5問なので本番と同じ密度なら25分ですが、ここでは20分を目安にしてください。少しきつい条件で練習しておくと、本番の100分が楽になります。

生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部