基本情報技術者(FE)対策
経営戦略の用語
何を軸に分けた図なのか
ストラテジ系のフレームワークは、名前を覚えるだけでは選択肢を切れません。どれも2つか3つの軸で対象を分けた道具なので、軸が何かを言えるようにしておくと、説明文を読んだ瞬間にどれか決まります。
SWOT分析
自社の状況を、内部か外部か、有利か不利かの2軸で4つに分けます。
| 有利 | 不利 | |
|---|---|---|
| 内部要因 | 強み(Strength) | 弱み(Weakness) |
| 外部要因 | 機会(Opportunity) | 脅威(Threat) |
自社の技術力や人材は内部、法改正や競合の参入や為替は外部です。「自社が持っているものか、周りで起きていることか」で内外を判定してください。強みと機会を取り違えさせる問題が定番です。
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
市場成長率と相対的市場占有率(シェア)の2軸で、自社の事業を4つに置きます。ここは数字が入ります。
相対的シェアは、自社シェア ÷ 最大競合のシェア で求めます。自社30%、最大競合40%なら 30 ÷ 40 = 0.75 で1を下回り、シェアは低い側に置かれます。自社40%、最大競合20%なら 2.0 で高い側です。
| 成長率が高い | 成長率が低い | |
|---|---|---|
| シェアが高い | 花形 | 金のなる木 |
| シェアが低い | 問題児 | 負け犬 |
読み方の要は資金の流れです。金のなる木は投資が少なくて済み資金を生むので、そこで得た資金を問題児や花形に回す、というのが定番の判断です。負け犬は撤退の検討対象になります。花形はシェアも成長も高い一方、競争が激しく投資も必要なので、資金は必ずしも余りません。
競争環境を見る道具
- 3C分析 — 顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つから戦略を考える
- ファイブフォース分析 — 業界の競争、新規参入の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力の5つの力で業界の収益性を見る
- バリューチェーン分析 — 購買物流から製造、出荷、販売、サービスまでを主活動と支援活動に分け、どこで価値が生まれているかを見る
- コアコンピタンス — 他社が真似できない、自社の中核となる強み。これを軸に事業を選ぶ考え方
マーケティングの用語
4Pは売る側から見た製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)です。これを買う側から見て置き換えたものが4C(顧客価値、顧客が払う費用、利便性、対話)です。
顧客の分析にはRFM分析を使います。最終購入日(Recency)、購入頻度(Frequency)、購入金額(Monetary)の3つで顧客を分類し、優良顧客を見つけ出します。3つの頭文字が何を指すかがそのまま問われます。
そのほか、既存市場で競争せず、新しい市場を切り開く戦略をブルーオーシャン戦略、特定の狭い領域に資源を集中する戦略をニッチ戦略と呼びます。
押さえどころ
選択肢に迷ったら軸の数を思い出してください。2軸4象限ならSWOTかPPM、内外と有利不利ならSWOT、成長率とシェアならPPMです。3つ並ぶなら3CかRFM、5つ並ぶならファイブフォースです。
次回は会計の計算で、損益分岐点と減価償却を実際に解きます。