問12 WAF の誤検知

情報処理​安全確保​支援士 令和6年度 秋期 午前II、全25問のうちの問12。

出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問12

WAF におけるフォールスポジティブに該当するものはどれか。

  1. アHTML の特殊文字“<”を検出したときに通信を遮断するように WAF を設定した場合,数式を入力する Web サイトに“<”を数式の一部として含んだ HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が攻撃として検知し,遮断する。
  2. イHTTP リクエストのうち,RFC などに定義されておらず,Web アプリケーションソフトウェアの開発者が独自に追加したフィールドについては WAF が検査しないという仕様を悪用して,攻撃の命令を埋め込んだ HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が遮断しない。
  3. ウHTTP リクエストのパラメータ中に許可しない文字列を検出したときに通信を遮断するように WAF を設定した場合,許可しない文字列をパラメータ中に含んだ不正な HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が攻撃として検知し,遮断する。
  4. エ悪意のある通信を正常な通信と見せかけ,HTTP リクエストを分割して送信されたとき,WAF が遮断しない。
答えと解説を開く

正解はアです。

フォールスポジティブ (偽陽性) は、正しい通信なのに、攻撃と見なしてしまう誤検知です。アでは、数式の一部として「<」を正しく送っただけなのに、WAF が攻撃として遮断しています。これがフォールスポジティブなので、正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ攻撃の通信を見逃して通しています。これは、攻撃なのに正常と見なすフォールスネガティブ (偽陰性) です。
  • ウ不正な通信を正しく見つけて止めています。誤りではなく、検知がうまく働いた場合です。
  • エ分割された攻撃を見逃しています。これもフォールスネガティブです。

仕組み

検知の誤りには 2 種類あります。正しい物を止める偽陽性と、悪い物を通す偽陰性です。決まりを厳しくすると偽陰性は減りますが、偽陽性が増え、正しい利用者が困ります。

WAF を入れるときは、まず止めずに検知だけするモードで様子を見て、正しい通信が引っかかる所に例外を足してから、遮断に切り替えるのが安全な進め方です。WAF は備えの一枚で、アプリケーションの側でも入力を正しく扱うことが前提です。

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