ORDER BYでソート
画面を開き直すたびに、一覧の順番が変わる
並べ替えを指定しない SELECT の結果は、どんな順番で返ってきてもかまわないことになっています。たまたま id 順に見えるのは、そのとき使われた読み方がそうだっただけです。行が増えたり、索引が張られたり、読む手順が組み替えられたりすると、同じ SQL のまま順番が変わります。
厄介なのは、順番が変わっても誰もエラーを出さないところです。一覧の並びが日によって違う、CSV を出し直したら行の順が入れ替わる、という形で後から気づきます。順番に意味があるなら必ず書く。 これが ORDER BY の位置づけです。
SQL クエリ
SELECT name, salary
FROM employees
ORDER BY salary ASC;ASC は小さい順、DESC は大きい順です。省略すると ASC になりますが、読む人に意図が伝わるので書いておくほうが親切です。
ただし、これで並びが完全に決まったわけではありません。給与がまったく同じ人が 3 人いた場合、その 3 人の中での順番は指定していないので、やはり不定のままです。同点が起きうる列を 1 つ目のキーにするときは、もう 1 本キーを足す必要があります。
1 つ目のキーが同じときだけ、2 つ目を見る
並べ替えのキーは、カンマで区切って複数指定できます。
SQL クエリ
SELECT name, department, salary
FROM employees
ORDER BY department ASC, salary DESC;まず部署で並べ、部署が同じ人の中だけを給与の高い順にします。2 つ目のキーが使われるのは、1 つ目が同じ値だったときだけです。向きはキーごとに指定するので、片方を昇順、もう片方を降順にできます。
SELECT で AS を付けた名前は、ORDER BY では使えます。行を絞る段階では使えなかったのと対照的で、こちらは結果の列が出そろった後に並べ替えるためです。
SQL クエリ
SELECT name, salary AS 月給
FROM employees
ORDER BY 月給 DESC;日本語の名前は、五十音順には並ばない
文字列の並び順は、文字に割り当てられた番号の順です。日本語ではひらがな・カタカナ・漢字がこの番号順に並ぶので、五十音順とは一致しません。五十音順で見せたいなら、ふりがなの列を別に用意して、そちらを並べ替えのキーにします。
同じ理由で、日本語のカテゴリ名も意図した順には並びません。「新品・中古・ジャンク」のように見せる順が決まっているなら、並び順を表す番号の列を持たせて、その列で並べ替えます。
演習では products を 2 つのキーで並べ替えます。1 つ目でカテゴリをまとめ、その中を価格で並べてください。向きが 2 つのキーで違う点に注意します。
テーブル構造
CREATE TABLE products (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(50) NOT NULL,
category VARCHAR(30) NOT NULL,
price INT NOT NULL,
stock INT NOT NULL
);
INSERT INTO products (id, name, category, price, stock) VALUES
(1, 'コーヒー豆 ブレンド', '食品', 1200, 50),
(2, 'マグカップ 白', '雑貨', 800, 120),
(3, 'ノート A5', '文具', 350, 200),
(4, 'ボールペン 黒', '文具', 150, 500),
(5, 'ドリッパー V60', '雑貨', 2500, 30),
(6, 'コーヒー豆 シングル', '食品', 1800, 25),
(7, 'ふせん 100枚', '文具', 220, 300),
(8, 'ケトル 1.0L', '雑貨', 4500, 15);期待される出力
| id | name | category | price |
|---|---|---|---|
| 3 | ノート A5 | 文具 | 350 |
| 7 | ふせん 100枚 | 文具 | 220 |
| 4 | ボールペン 黒 | 文具 | 150 |
| 8 | ケトル 1.0L | 雑貨 | 4500 |
| 5 | ドリッパー V60 | 雑貨 | 2500 |
| 2 | マグカップ 白 | 雑貨 | 800 |
| 6 | コーヒー豆 シングル | 食品 | 1800 |
| 1 | コーヒー豆 ブレンド | 食品 | 1200 |