エンジニアキャリアの歩き方
副業を始める前の準備と案件獲得のプラットフォーム
副業を始めようと思ったとき、最初にやることは新しい言語の勉強ではありません。本業を続けたまま小さく始めるなら、順番があります。
勉強を足す前に、就業規則を開く
副業の扱いは会社によってまったく違います。原則禁止のところ、事前の許可が要るところ、届け出だけで済むところがあります。同じ業界の会社でも中身は揃っていません。まず自分の会社の規定を読むところから始めてください。
許可や届け出が必要なら、誰に何を出すのか、どこまで書く必要があるのかを確認します。競合にあたる会社の仕事を受けられるかどうかも、規定に書かれていることがあります。判断に迷う書き方をしていたら、人事に確認したほうが早いです。
黙って始めるのはおすすめしません。収入が増えれば住民税の額が変わり、そこから会社に知られることがあります。あとから発覚すると、副業の中身以前に、隠していたこと自体が問題になります。
空いている時間を、先に数える
本業を続けるなら、使えるのは残りの時間だけです。受注する前に、週に何時間出せるかを数えてください。平日の夜に 2 時間を 2 日、土曜の午前に 3 時間なら、週 7 時間です。
数えずに引き受けると、着手してから足りないことに気づきます。納期はこちらの都合を待ってくれません。最初は週 5 時間ほどから始めて、実際にどれくらい進むかを測ってから増やすのが安全です。
詰め込みすぎると、先に崩れるのは本業です。本業の収入と、そこで積んでいる実績が副業の土台になっているので、そこが崩れると副業も続きません。睡眠を削って埋めるやり方は、数週間は保っても、そのあとで必ず返ってきます。
最初の 1 件は、金額で選ばない
実績がない状態で受けられる案件は限られます。ここで金額の大きい案件を狙うと、要件が重く、途中で止まって双方が困ることになりがちです。
小さくて期間の短い仕事を、期日どおりに 1 件終わらせてください。終わらせた事実が次の依頼を呼びます。単価を上げていくのは、その実績が何件か積み上がってからで間に合います。
案件の探し方も、はじめのうちは間口の広いところから入るほうが動きやすくなります。実績が数件たまった段階で、稼働日数を指定できる案件や、スカウトが届く仕組みのある場所に移っていくと、同じ時間でも受け取れる額が変わってきます。知人からの紹介が最初の 1 件になることも珍しくないので、副業を探していること自体は周囲に言っておいて損はありません。
見られているのは、技術より「いつ動けるか」
提案の場面でよくあるのが、次のような書き方です。
プレーンテキスト
Reactが使えます。週10時間くらい空いています。よろしくお願いします。依頼する側が知りたいのは、その先です。
プレーンテキスト
管理画面の改修であれば、Reactでの実装を2年ほど担当しています。
稼働は火曜と木曜の20時以降、および土曜の午前で、週10時間です。
連絡は当日中に返します。3月は本業が繁忙期のため、稼働は半分程度になります。依頼する側の最大の不安は、途中で連絡が取れなくなることです。動けない時期を先に伝えておくほうが、都合の悪いことを隠して受けるより、はるかに信用されます。
受注したあとも同じで、進んでいないときほど早く言ったほうが傷が浅く済みます。返信が速いというだけで次も頼まれる、ということが実際に起こる世界です。
復習ミニクイズ
実務経験のあるエンジニアが初めての副業案件に応募する際、クライアントからの信頼を得て採用率を高めるための最も適切なアクションはどれですか?