エンジニアキャリアの歩き方
失敗しないための面接対策と逆質問の技術
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれて、用意しておいた質問を読み上げ、「ありがとうございました」で終わる。逆質問の使い方として、これはかなりもったいない部類に入ります。
逆質問で点を取りに行くと、何も残らない
「意欲が伝わる逆質問」を調べて用意していく人は多いのですが、面接官は同じ質問を何十回も聞いています。感心されることは、まずありません。それに、逆質問で稼げる評価はそもそも大きくありません。合否の大半は、その前の 40 分で決まっています。
一方で、この数分は自分にしか使えない時間です。入ってから困ることを、入る前に本人たちに聞ける場面は、ここしかありません。評価されるための時間ではなく、断るかどうかを決めるための時間だと考え直すと、聞くことが変わります。
求人票に書いていないことだけを聞く
会社のサイトを読めば分かることを聞いても、何も増えません。聞く価値があるのは、次のような、書きようがないことです。
- この半年で、チームがいちばん時間を取られた作業は何ですか
- コードレビューは誰が見て、返ってくるまでどれくらいかかりますか
- 深夜に障害が起きたとき、誰がどう対応していますか
- このポジションが空いているのは、増員ですか、それとも欠員ですか
- 入って 3 か月のあいだに任されるのは、どんな仕事ですか
どれも答えにくい質問です。だからこそ価値があります。すらすら答えが返ってくるなら、それは中で言語化されている証拠です。言葉が濁ったり、答える人によって内容が食い違ったりしたときは、その反応そのものが情報になります。
働き方や休みの取り方を聞くのは失礼だ、という話をときどき見かけます。ただ、聞かずに入って合わなかった場合、困るのはお互いです。聞く相手を選べばいいだけで、封じる必要はありません。開発の進め方は現場の人に、制度は人事に聞きます。
面接が複数回あるなら、同じ質問を別の人にもう一度ぶつけてみるのも有効です。現場と管理職で答えが揃っている会社と、まったく違う答えが返ってくる会社があります。後者が悪いとは限りませんが、入ってから見る景色は確実に違います。
答えは持ち帰って、横に並べる
その場で「良さそうだ」と判断しないことです。面接直後は気分が上がっていて、都合よく解釈しがちです。
同じ質問を受ける会社すべてにぶつけて、帰ってから答えを並べてみてください。1 社ずつ見ていたときには気づかない差が出ます。そのうえで、活動を始めるときに決めた優先順位の 1 位が満たされるかどうかで判断します。順位を決めていないと、この比較ができません。
知らないことを聞かれたら、止まらない
技術の質問で答えを持っていないとき、「わかりません」で終わらせると、そこで会話が切れます。使ったことがないと正直に伝えたうえで、近い経験からどう考えるかを話し、あとで調べると言えば十分です。
知ったかぶりだけは避けてください。少し掘られればすぐ分かりますし、分からないことを分からないと言えない人だと判断されるほうが、はるかに痛手になります。
答えられなかった質問は、その日のうちに書き留めておきます。次の面接で同じことを聞かれる可能性は高く、調べた内容をそのまま話せば、前回よりも確実に良い答えになります。落ちた面接も、この一手間があれば次の準備に変わります。
復習ミニクイズ
エンジニアが面接で実績を伝えるための「STAR形式」において、面接官に実力を正確に把握してもらうために「Result(結果)」で含めるべき内容はどれですか?