要件定義で要望を聞くとき、何を意識しますか

「何が欲しいか」より「何に困っていて、なぜ要るのか」を聞き、優先度と成功の基準を決め、画面の絵で早めに認識を合わせる、と答える問い。言われた通りに作るだけでなく、一緒に考える姿勢を見せます。

答えてみる

面接官に「要件定義で要望を聞くとき、何を意識しますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「要件定義で、お客さんから要望を聞くとき、何を意識しますか」
  • 「お客さんが『この機能を付けてほしい』と言ってきたら、そのまま作りますか」
  • 「要望を聞き終えたと判断するのは、どんなときですか」

面接官が見ている点

  • 言われた通りに作る人か、何を作るべきかを一緒に考えられる人か
  • 答えの中に、相手の仕事の目的 (売上を上げたい、手間を減らしたい など) と、自分の判断が入っているか
  • 「欲しい物」と「困っていること」を分けて聞けるか
  • 優先度と成功の基準を、あいまいなまま進めないか

短い答え

  • 「何が欲しいか」より先に、「何に困っていて、なぜそれが要るのか」を聞きます。
  • 目的が分かると、必須の物とあれば良い物を分けられ、成功したかを数字で確かめる基準も決められます。
  • 言葉だけだと受け取り方がずれるので、画面の絵や試作品を早めに見せて、認識を合わせます。

少し詳しい答え

欲しい物の奥にある困りごと

お客さんが口にするのは、たいてい解決の案です。たとえば「一覧を Excel で出したい」という要望の奥には、「毎月の集計に半日かかっている」という困りごとがあるかもしれません。それなら、Excel の出力より、集計した表を画面で見せるほうが早く片付くこともあります。

だから、要望を 1 つ聞くたびに「それができると、何が楽になりますか」「今はどうしていますか」と聞き返します。目的が分かれば、こちらから別の案を出せます。

優先度と成功の基準

  • 優先度要望を「必須」と「あれば良い」に分けます。限られた期間で、全部を同じ重さで作ることはできないからです
  • 成功の基準「集計の時間を今より短くする」のように、できたかどうかを確かめられる形で決めます。何をもって成功とするかが無いと、出したあとに良し悪しを話せません
  • やらないこと今回は作らない物も書いておきます。あとで「入っていると思っていた」と揉めるのを防げます

早めに絵で合わせる

「見やすい一覧」と言われても、思い浮かべる画面は人ごとに違います。手書きの画面の骨組み (ワイヤーフレーム) や、触れる試作品を早めに見せると、ずれが小さいうちに直せます。作り終えてからずれに気づくほど、直す手間は大きくなります。

トレードオフ

聞き取りに時間をかけすぎると、作り始めが遅れます。また、試作品を見せると、それがそのまま完成品だと思われることもあります。全体の方向が固まったら、細かい所は作りながら短い間隔で見てもらう進め方 (アジャイル) に切り替えます。逆に、契約で中身を先に固める必要がある案件では、最初の聞き取りに時間を厚く取ります。

話す例は、自分が関わったサービスで「要望をそのまま作らず、目的を聞いて別の案にした」場面と、その結果の数字を 1 つ用意します。

よくある間違い

  • 言われた機能の一覧をそのまま受け取る目的を聞かないと、作ったのに困りごとが残ることがあります
  • 「速く」「使いやすく」をあいまいなまま進める成功の基準が無いと、出したあとに評価できません
  • 最後にまとめて見せるずれに気づくのが遅れ、直す手間が大きくなります

深掘りの問い

  • 「お客さん自身も、何が欲しいか分かっていないときは」今の仕事の流れを一緒にたどり、手間がかかっている所を見つける、と答えます
  • 「要望の優先度が、相手の中で割れたら」目的と成功の基準に照らしてどれが効くかを示し、決めるのは相手に任せる、と答えます
  • 「要件が決まったと判断するのは、いつですか」必須の範囲、成功の基準、やらないことが文書になり、相手と合意できたとき、と答えます

確認日 2026年10月24日

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