設計書やドキュメントは、何をどこまで書きますか

全体の構成図、データの形 (ER 図)、API の仕様、大事な判断の理由を書き、コードで分かることは書かず、変わりやすい物は自動で作る、と答える問い。判断の記録 (ADR) があとで効く理由まで話します。

答えてみる

面接官に「設計書やドキュメントは、何をどこまで書きますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「設計書やドキュメントは、何を、どこまで書きますか」
  • 「ドキュメントが古くなって、誰も読まなくなるのをどう防ぎますか」
  • 「なぜその技術を選んだのか、半年後の人にどう伝えますか」

面接官が見ている点

  • 書くこと自体が目的ではなく、チームやお客さんがあとで困らないために書く、と分かっているか
  • 何を書いて、何を書かないかの線を、自分で引けるか
  • 判断の理由 (なぜそうしたか) を残す大切さを知っているか
  • 古くならない仕組み (自動で作る、コードの近くに置く) まで考えているか

短い答え

  • 全体の構成図、データの形 (ER 図)、API の仕様、大事な判断の理由の 4 つを書きます。
  • コードを読めば分かることは書かず、コードからは読めない「なぜそうしたか」を残すほうが、あとで助かるからです。
  • API の仕様のように変わりやすい物は、コードから自動で作る形に寄せて、古くならないようにします。

少し詳しい答え

書く 4 つ

  • 構成図画面、サーバー、データベース、外部のサービスがどうつながるかを 1 枚で。新しく入った人が最初に読む物です
  • データの形表と表のつながりを、ER 図 (表を箱、つながりを線で描いた図) で
  • API の仕様 どの住所に何を送ると何が返るか。OpenAPI という決まった書式で書くと、そこから説明のページや試す道具を作れます
  • 判断の記録なぜその技術や作りを選んだか

判断の記録 (ADR)

ADR (Architecture Decision Record) は、大事な判断 1 つにつき 1 枚、短く残す書き方です。

# 0003 保存先に RDB を選ぶ
状況
  注文と在庫を同時に直す必要がある
決めたこと
  トランザクションを使える RDB
候補と捨てた理由
  KVS は複数の更新をまとめにくい
引き換え
  書き込みが増えたら分け方を考える

半年後に「なぜこれを使っているのか」と聞かれたとき、当時の状況と比べた候補が残っていれば、変えてよいか、変えてはいけないかを判断できます。

書かないこと

関数の中で何をしているか、のようにコードを読めば分かることは書きません。二重に書くと、片方だけ直されて食い違います。API の仕様やデータベースの表の一覧は、コードや定義から自動で作る形にすると、手で直し忘れることがありません。

トレードオフ

書く量を絞ると、読む人の前提の知識に頼る部分が増えます。お客さんに渡す納品物や、人の出入りが多いチームでは、画面ごとの説明や運用の手順まで厚めに書きます。逆に少人数で同じ場所にいるチームなら、構成図と判断の記録だけでも回ります。

よくある間違い

  • 全部を細かく書こうとする書くのに時間がかかり、すぐ古くなって読まれなくなります
  • 何を作ったかだけ書き、なぜかを書かない理由が無いと、あとの人が変えてよいか判断できません
  • コードと同じことを文書にも書く片方だけ直されて、どちらが正しいか分からなくなります

深掘りの問い

  • 「ドキュメントはどこに置きますか」コードと同じ置き場に置き、コードの変更と一緒に直して見直しを通す、と答えます
  • 「ADR を書くのは、どんな判断ですか」あとで変えるのが大変な判断 (データベース、言語、外部サービスの選び方) に絞る、と答えます
  • 「古いドキュメントが見つかったら」直すか、消すか、古いと明記する。間違った文書は、無いより悪いと答えます

確認日 2026年10月24日

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