データベースの用語一覧へ
このページの目次

エンティティとは?

読み方:エンティティ

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

業務の中で情報を記録しておきたい対象そのもの。会員や注文などを指し、DB 設計ではおおむね 1 つの表として形になります。

もう少し詳しく

どういうものか

エンティティは、業務の中で情報として記録しておきたい対象を指す。会員、商品、注文、貸出のように、独立して数えられて、それぞれを区別する必要があるものがこれにあたる。ER 図では四角形で描かれ、多くの場合そのままデータベースの 1 つの表になる。エンティティが持つ個々の情報 (氏名、価格など) は属性と呼ばれる。

なぜ必要か

設計の最初に、何を独立した表として持つかを決めなければ、後の作業がすべてぶれる。注文の中に商品名や単価をそのまま書き込む形にすると、商品名が変わったときに過去の注文を全部書き換えることになり、書き換え漏れが矛盾として残る。記録したい対象を切り出しておくと、変更が一か所で済む。

具体例

図書館の貸出を扱う場合、対象は次のように分かれる。

[会員] ---< [貸出 ] >--- [蔵書] 会員ID 貸出ID 蔵書ID 氏名 会員ID 書名 連絡先 蔵書ID 著者 貸出日

表として書き起こすと次のようになる。

CREATE TABLE members ( member_id INT PRIMARY KEY, name VARCHAR(100) NOT NULL ); CREATE TABLE loans ( loan_id INT PRIMARY KEY, member_id INT NOT NULL, book_id INT NOT NULL, loaned_on DATE NOT NULL, FOREIGN KEY (member_id) REFERENCES members(member_id) );

つまずきやすいところ

属性とエンティティの区別で迷いやすい。判断の目安は、それ自体を一覧にしたいか、独自の情報を後から足したくなるかになる。住所は当初ただの文字列でも、都道府県ごとに集計したくなった時点で切り出す価値が出る。

もう一つ、会員と蔵書のように多対多の関係を、2 つの表だけで表そうとして詰まる例が多い。上の貸出のように、関係そのものを表として立てると素直に収まる。この表は貸出日という固有の情報も持てる。

似た用語との違い

エンティティは設計上の概念で、テーブルはそれをデータベース上に実装した形になる。インスタンスは、そのエンティティの具体的な 1 件 (会員番号 1023 の佐藤さん) を指す。

覚え方

「一覧画面を作りたくなるもの」はだいたいエンティティになる。会員一覧、注文一覧は作るが、氏名だけの一覧は作らない。迷ったら、その対象を単独で検索したくなるかどうかを考える。

知識のつながり

サイドバーと同じ推奨ルート・関連語を、まとめて確認できます。

現在地エンティティDB

LEARN BY DOING

この用語を、教材で使ってみる

直接関連する編と、その編を含むコースです。用語だけで終わらず、ブラウザ上で実際に手を動かせます。

この用語を扱うコース

コース

DB設計入門 ER図・正規化・インデックス

47レッスン
コース

SQL入門:データベース操作のきほん

71レッスン
コース

ITパスポート対策

70レッスン
SQL・データベースコースの全編を見る