自分らしさを足す
AIに任せると、どこかで見た画面になる
AIに「おこづかい帳を作って」と頼むと、たいてい似た画面が返ってきます。青系のボタン、角の丸い枠、無難な見出し。悪くはないのですが、誰が作っても同じ顔になります。作った本人が愛着を持てず、見た人の記憶にも残りません。
ここで足すのが、自分らしさです。自分らしさとは、センスの良さのことではありません。「この人が作ったんだな」と分かる要素が、画面のどこかに1つあることです。1つで十分です。多いほど良いものではなく、むしろ増やすほど散らかります。
足せる自分らしさの種類
名前や持ち主を出す
いちばん手軽なのは、見出しに持ち主の名前を入れることです。「おこづかい帳」ではなく「たろうのおこづかい帳」にするだけで、汎用品が自分の道具に変わります。誰かに贈るものなら、その人の名前を入れます。
一言を添える
見出しの下に、短い一言を置く方法もあります。「今月の目標は貯金2000円」のような文です。この一言は機能には関係ありませんが、画面に体温が出ます。
色を自分で決める
AIに任せず、自分で色を1つ決めて指定します。好きな色でも、部活のカラーでも構いません。色を指定するときは「あたたかい感じ」ではなく、色の名前か、色を表す番号で伝えます。色を表す番号は、# のあとに6文字が続く形で書きます。
絵文字ではなく記号や飾り
見出しの横に小さな飾りを置くのもよい方法です。ただし、飾りを増やすと本題が見えにくくなるので、置くとしても1か所までにします。
頼み方の型
プレーンテキスト
悪い例
自分らしい感じにしてください。プレーンテキスト
良い例
次の2つを入れてください。
1. 見出しを「たろうのおこづかい帳」に変える
2. 見出しの下に「今月の目標は貯金2000円」という一言を1行入れる自分らしさは、AIには絶対に推測できない情報です。あなたの名前も、目標の金額も、好きな色も、あなたしか知りません。ここだけは、あなたが具体的に決めて渡す必要があります。逆に言えば、決めて渡しさえすれば、置き方はAIが整えてくれます。
やりすぎを避ける
自分らしさを足したあとは、少し離れて画面を見てください。最初に目に入るものが、名前でも飾りでもなく、そのアプリの本題であれば成功です。飾りのほうが目立っているなら、色を落ち着かせるか、飾りを減らします。
この回の演習
おこづかい帳に、持ち主の名前と一言を足します。見出しを「たろうのおこづかい帳」に変え、その下に短い一言を1行入れてください。名前と一言はこの演習では共通のものを使いますが、自分のアプリでは自分の言葉に置き換えてください。
完成条件
- 自分らしさはAIには推測できません。名前や一言は自分で決めて渡します
- 足すのは1つか2つまでにすると、本題が埋もれません