動きの指示
動きは「操作」と「結果」の2つで書く
ここまでは止まっている画面の話でした。この回は動きです。ボタンを押したら何かが起きる、文字を入れたら一覧に増える、といった部分です。
動きを頼むときの型は決まっています。何をしたら、何が起きるか。この2つを1文にします。
プレーンテキスト
悪い例
おこづかい帳に入力機能を付けてプレーンテキスト
良い例
入力欄に金額を入れて「追加」ボタンを押すと、
下の一覧にその金額が1行増えるようにしてください。悪い例には結果が書いてありません。入力欄だけ置いて終わりかもしれないし、押しても何も起きないかもしれない。良い例は「押す」という操作と「1行増える」という結果が両方あるので、できたかどうかを自分の目で確かめられます。
確かめられる形にする
動きの指示には、もう1つ利点があります。自分で検品できることです。
止まっている見た目は「思ったのと違う気がする」で終わりがちですが、動きは違います。押してみて増えなければ、できていない。増えれば、できている。白黒がはっきりします。
そのために、頼むときにこう考えます。
- 自分がどこを操作するか (押す、入れる、送る)
- そのあと画面のどこが、どう変わるか
- 変わったことを、目で見て分かるか
3つ目が抜けると厄介です。「データを保存してください」だけだと、保存されたのか画面から分かりません。「保存したら、画面上部に 保存しました と表示してください」まで足すと、確かめられる形になります。
一度に3つまで
動きは、まとめて頼むほど壊れます。第1章で学んだ1回1変更は、動きでは特に効きます。とはいえ、関係し合う動きは一度に伝えたほうが早いこともあります。目安は3つまでです。
プレーンテキスト
良い例
次の3つを実装してください。
1. 入力欄に金額を入れて「追加」ボタンを押すと、一覧に1行増える
2. 追加したあと、入力欄は空に戻る
3. 一覧が空のときは「まだ記録がありません」と表示する番号を振って並べると、AI もどれをやり残したか分かります。返ってきたら、番号の順に1つずつ押して確かめます。
この回でやること
おこづかい帳に、金額を追加する動きを付けます。押したら増える、という一番基本の形を、操作と結果の言葉で頼んでみます。
完成条件
- 「何をしたら、何が起きるか」の形で頼みます
- 入力欄は id が amount、ボタンは id が add、一覧は id が list です
- 押したあと一覧が1行増えることを、自分の目で確かめます