AWS CLF(Cloud Practitioner)対策

CLFとは

CLFとは

このレッスンを終えると、CLF-C02 がどんな試験かを、4つの分野と配点、問題数、合格ラインまで自分の言葉で説明できるようになります。

自分でサーバーを1台建てるところから考える

社内や自宅にサーバーを1台建てるとき、何をするでしょうか。機械を買い、電源とネットワークを引き、OS を入れ、ファイアウォールを設定し、故障に備えてバックアップを取ります。部品が壊れたら自分で交換します。

AWS を使うと、このうち「機械を買う」「電源とネットワークを引く」「壊れた部品を交換する」は AWS の仕事になります。一方で「OS の更新」「ファイアウォールの設定」「データの守り方」は利用者の仕事のまま残ります。

Amazon Web Services(AWS)が実施する AWS Certified Cloud Practitioner(通称 CLF、試験コード CLF-C02)は、この境目と、そこに並ぶサービスの役割を分かっているかを見る試験です。手を動かして構築する力ではなく、話の通じる語彙を持っているかが問われます。

試験の形

項目内容
試験コードCLF-C02
問題数65問
試験時間90分
合格ライン1000点満点で700点
出題形式択一選択と複数選択。記述問題は無い
受験方法テストセンター受験と、自宅でのオンライン監督受験を選べる

65問を90分で解くので、1問あたり1分20秒ほどの計算になります。長考する試験ではありません。

また、65問のうち15問は採点されない評価用の問題です。どれが該当するかは受験者には分かりません。つまり1問や2問の取りこぼしは合否をほとんど動かしません。分からない問題で粘らず、後で見直す印を付けて先に進むのが正しい振る舞いです。

4つの分野と配点

分野配点主な内容
第1分野 クラウドの概念24%クラウドの利点、展開モデル、Well-Architected フレームワーク
第2分野 セキュリティとコンプライアンス30%責任共有モデル、IAM、暗号化、監査資料
第3分野 クラウドの技術とサービス34%EC2、S3、RDS、VPC などの主要サービス
第4分野 請求・料金・サポート12%料金モデル、コスト管理ツール、サポートプラン

第2分野と第3分野だけで64%を占めます。責任共有モデルの線引きと、サービスと用途の対応付けに時間を使うのが最短ルートです。逆に第4分野は12%しかないので、金額の暗記に走る必要はありません。

CLF は暗記試験ではありません

このコースで一番覚えておいてほしいのはここです。CLF は用語の定義を書かせる試験ではなく、業務の要件が書かれた短い文を読んで、合うサービスや考え方を1つ選ぶ試験です。

例えば、こんな形で出ます。

ある企業が、1つのデータセンターに障害が起きてもウェブサイトを止めたくないと考えています。最も適切な方法はどれですか。

正解は「複数のアベイラビリティゾーンにサーバーを配置する」です。ここで問われているのは「アベイラビリティゾーンとは何か」という定義ではなく、「1つのデータセンターが落ちても止めたくない」という要件の言葉からマルチAZを選べるかどうかです。

ですから学習のときも、用語カードを作るより「この要件が来たらこれ」という対応表を育てるほうが点になります。

試験ではこう出る

出題者はサービス名を直接書かず、要件の言葉に言い換えてきます。次の対応は最後まで効きます。

  • 「高可用性がほしい」「片方が落ちても止めない」と来たら、複数のアベイラビリティゾーン(マルチAZ)
  • 「地理的に離れた場所へ」「データを国内に置きたい」と来たら、リージョン
  • 「サーバーの管理をしたくない」と来たら、AWS Lambda などのサーバーレス
  • 「初期投資を避けたい」「使った分だけ払いたい」と来たら、従量課金
  • 「世界中の利用者に速く配信したい」と来たら、Amazon CloudFront などの CDN

この対応表は第2章以降で1つずつ増やしていきます。

まとめ

  • CLF-C02 は65問90分、1000点満点で700点が合格ラインです
  • 65問のうち15問は採点されないので、詰まった問題は飛ばしてよいです
  • 分野の配点はクラウドの概念24%、セキュリティ30%、技術とサービス34%、請求12%です
  • 得点源は第2分野と第3分野です。責任共有モデルとサービス対応に時間を使います
  • 問われるのは用語の定義ではなく、要件の文から適切なサービスを選ぶ力です
生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部

復習ミニクイズ

CLF-C02 の試験概要として正しいものはどれですか。