AWS CLF(Cloud Practitioner)対策

EC2の料金オプション

このレッスンを終えると、EC2 の購入オプション4種類を、金額ではなく要件の文から選び分けられるようになります。CLF で毎回のように出る分野です。

自分でサーバーを買うなら、選択肢は1つしかなかった

オンプレミスでサーバーを1台買うとき、支払い方は実質1通りでした。先にまとめて払い、あとは使っても使わなくても手元に残ります。1年後に不要になっても代金は戻りませんし、逆に急に 10 台要ると言われても即日では増えません。

AWS はここを、使い方の約束と引き換えに単価を下げるという形に組み替えました。約束の度合いが4段階あり、その段階が購入オプションです。

4つの購入オプション

オプション何を約束するか向いている仕事
オンデマンド何も約束しない。使った時間だけ払う期間が読めない開発環境、短期の検証、需要が予測できない新規サービス
リザーブドインスタンス (RI)1年か3年、決まった構成を使い続ける常時稼働で構成が変わらない本番サーバー、基幹の DB
Savings Plans1年か3年、決まった利用金額を毎時使い続ける常時稼働だが、インスタンスタイプやリージョンを変える可能性がある本番
スポットインスタンスいつ中断されても文句を言わない中断して再実行できるバッチ処理、動画のエンコード、大量の並列解析、CI のビルド

単価が安い順に並べるとスポットが最も安く、次に RI と Savings Plans、最も高いのがオンデマンドです。具体的な金額や割引率は変わるので覚える必要はありません。試験が聞くのは順番と、選ぶ理由のほうです。

このほかに、物理サーバーを丸ごと専有する Dedicated Host があります。持ち込みライセンスの条件や法規制で「物理的に他社と同居させられない」ときに選ぶもので、安さのために選ぶものではありません。

選び分けの判断基準

迷ったら次の順で問いを立てます。

  1. 中断されても平気か。 平気ならスポット。処理が途中で止まっても、あとからやり直せばよい仕事だけです
  2. 1年以上ずっと動かすと言い切れるか。 言い切れるなら RI か Savings Plans。構成が固まっているなら RI、柔軟に変えたいなら Savings Plans
  3. どちらでもないならオンデマンド。読めない需要に長期の約束をすると、使わない分を払い続けることになります

逆に言えば、中断が許されない本番の Web サーバーにスポットを選ぶのは典型的な誤答です。

試験ではこう出る

購入オプションの問題は、要件の文に必ず判定材料が仕込まれています。

  • 「中断されても再開できる」「フォールトトレラントな」「ステートレスなバッチ」と書いてあればスポットです
  • 「今後3年間、安定して稼働させる」「使用量が予測可能」ときたら RI か Savings Plans です
  • 「インスタンスファミリーやリージョンを変える柔軟性も欲しい」まで書いてあれば Savings Plans を選ばせたい合図です
  • 「開発中で、いつまで使うか分からない」「急な負荷の一時的な上乗せ」はオンデマンドです
  • 「ライセンスの都合で専有の物理サーバーが必要」は Dedicated Host です。安さの話ではないので混ぜて出されます

まとめ

  • 購入オプションは、使い方をどこまで約束するかで単価が下がる仕組みです
  • 中断してよいバッチならスポット、長期に固定するなら RI か Savings Plans、読めないならオンデマンドです
  • Savings Plans は構成を変える柔軟性が要るときの長期割引です
  • Dedicated Host はライセンスや規制の要件で選ぶもので、コスト最適化の答えではありません
生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア
編集 LuaGate編集部

復習ミニクイズ

夜間に動画を一括エンコードするバッチ処理があります。途中で処理が止まっても、翌日に再実行すれば業務上まったく問題ありません。コストを最も下げられる購入オプションはどれですか。