AWS CLF(Cloud Practitioner)対策
サポートプラン
このレッスンでは、AWS の4つのサポートプランを要件から選べるようになります。頻出テーマですが、覚えるのは金額でも応答時間の数字でもなく、誰に相談できるかという役割の違いと大小関係です。
自分でサーバーを建てていたときは
オンプレミスで困ったとき、頼れる先は機材メーカーの窓口、回線業者、そして自分たちの知識でした。窓口は「部品が壊れていないか」までは見てくれますが、こちらのアプリ設計が正しいかや、構成をどう組み直すべきかは対象外です。設計の相談をしたければ、別途コンサルティング契約が必要でした。
AWS のサポートプランはこの2つが1本になっています。下位のプランは「基盤とアカウントの話」まで、上位のプランは「あなたの使い方への助言」まで、という段階です。
4つのプランの段階
| プラン | 誰に相談できるか | 位置づけ |
|---|---|---|
| Basic | 技術的な問い合わせは対象外。請求とアカウントの問い合わせ、ドキュメント、フォーラム、サービス正常性の情報のみ | 全アカウントに付いてくる。追加費用なし |
| Developer | クラウドサポートアソシエイトへの技術的な問い合わせができる。窓口はメール(Web ケース)で、営業時間帯が前提 | 検証環境、開発中の1人〜少人数向け |
| Business | クラウドサポートエンジニアへ24時間365日、電話とチャットでも問い合わせできる。サードパーティ製ソフトウェアとの相互運用の支援もある | 本番環境を持つならここから |
| Enterprise | Business の内容に加え、専任のテクニカルアカウントマネージャー(TAM) が付き、設計レビューや Well-Architected の支援、コンシェルジュ的な請求相談まで受けられる | 大規模、ミッションクリティカル |
このほか Enterprise の手前に Enterprise On-Ramp があり、Business より手厚く Enterprise より軽い位置づけです。設問では4つの比較で問われることがほとんどなので、まず上の表を確実にしてください。
覚えるべき3つの境目
数字を暗記する代わりに、境目を3つだけ押さえます。
- 技術サポートが受けられるのは Developer から。 Basic では技術的な問い合わせができません。ここが1つ目の壁です
- 24時間365日の対応と電話・チャットは Business から。 本番環境を運用する要件が出てきたら Business 以上です。Developer は営業時間帯のメール窓口が前提なので、夜間障害の要件には足りません
- 専任の担当者(TAM)が付くのは Enterprise から。 「専任」「担当者がアサインされる」という言葉が出たら Enterprise です
もうひとつ、AWS Trusted Advisor の全項目が使えるのは Business 以上です。Basic と Developer では一部のチェックしか見られません。Trusted Advisor はコスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、耐障害性、サービスクォータの観点で構成を点検してくれる仕組みで、この開放条件がそのまま設問になります。
応答時間はプランが上がるほど短くなり、障害の深刻度が高いほど短くなる、という大小関係だけを持っておけば十分です。具体的な分数は変わりうるので断定しないでください。
試験ではこう出る
- 「本番ワークロードを持ち、24時間365日の技術サポートが必要」→ Business
- 「電話やチャットで問い合わせたい」→ Business 以上
- 「専任の技術担当者に設計をレビューしてほしい」「TAM がほしい」→ Enterprise
- 「開発環境で、営業時間内のメール相談で足りる」→ Developer
- 「請求に関する問い合わせだけしたい」→ Basic でできる
- 「Trusted Advisor のすべてのチェックを使いたい」→ Business 以上
- 「サードパーティ製ソフトとの相互運用について相談したい」→ Business 以上
引っ掛けは、本番環境の話なのに Developer を選ばせるパターンと、24時間対応の要件で Enterprise を選ばせるパターンです。24時間365日は Business で満たせるので、TAM や設計レビューの言葉が無いのに Enterprise を選ぶと過剰になります。
まとめ
- Basic は請求とアカウントの問い合わせのみで、技術サポートは含みません
- 技術サポートは Developer から、24時間365日と電話・チャットは Business から始まります
- 専任の TAM が付くのは Enterprise です
- Trusted Advisor の全項目が使えるのは Business 以上です
- 応答時間は上位プランほど短いという大小関係で覚え、数字は追いません
復習ミニクイズ
ある企業が本番環境のワークロードを AWS で運用しています。障害が起きた際に時間帯を問わず電話やチャットで技術的な支援を受けたいと考えていますが、専任の技術担当者による設計レビューまでは求めていません。最も適切なサポートプランはどれですか。