障害のあとの振り返り (ポストモーテム) は、どう書きますか

時系列、影響の範囲、根本の原因、とった対応、再発を防ぐ手、の 5 つを書き、人を責めず仕組みの問題として扱う、と答える問い。書く型を短い見本で見せます。

答えてみる

面接官に「障害のあとの振り返り (ポストモーテム) は、どう書きますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「障害のあとの振り返り (ポストモーテム) は、どう書きますか」
  • 「障害の原因が、ある人の操作の誤りでした。報告にどう書きますか」
  • 「再発を防ぐ手として、何を書きますか」

面接官が見ている点

  • 何を書くかの型を持っているか
  • 人を責めず、仕組みの問題として扱えるか
  • 再発を防ぐ手が、「気をつける」ではなく仕組みになっているか

短い答え

  • 時系列、影響の範囲、根本の原因、とった対応、再発を防ぐ手、の 5 つを書きます。
  • 人を責めず、「なぜその誤りが起き得たのか、なぜ止められなかったのか」を仕組みの問題として扱います。責めると、次から誰も正直に書かなくなるからです。
  • 再発を防ぐ手は、担当と期限を付けた具体的な作業にし、「気をつける」のような心がけで終わらせません。

少し詳しい答え

書く型

架空の障害で、書く型を見せます。

題     決済の画面が 25 分開けなかった
影響   決済の画面を開いた人の多くにエラー。ほかの画面は正常
時系列
  発生     設定の変更を本番に反映
  検知     エラーの割合の警報が鳴る
  判断     直前の変更が原因と見て、前の版に戻すと決める
  復旧     前の版に戻し、エラーが消えたことを確かめる
根本の原因
  設定の値の誤りが、試験の環境では見つからない形だった
  本番に出す前に、設定の値を確かめる仕組みが無かった
対応   前の版に戻した
再発を防ぐ手
  設定の値を本番に出す前に機械で確かめる   担当と期限を書く
  決済の画面だけを見る警報を足す           担当と期限を書く

時系列には、発生、気づいた時、判断した時、直った時を分けて書きます。気づくまでと直すまで、どちらに時間がかかったかで、足すべき手が変わります。

根本の原因を掘る

「設定を間違えた」で止めず、「なぜ間違えられたのか」「なぜ出す前に止まらなかったのか」「なぜ気づくのが遅れたのか」を重ねて聞きます。たいてい、人の誤りの後ろに、確かめの仕組みが無い、手順が分かりにくい、のような仕組みの穴があります。

再発を防ぐ手は、起きにくくする手 (出す前の機械の確かめ)、早く気づく手 (警報)、早く戻す手 (前の版に戻す手順) に分けて考えると、抜けが減ります。

人を責めない (トレードオフ)

人を責めない書き方 (ブレームレス) にすると、関わった人が見たこと、迷ったことを正直に書けます。それが次の手の材料になります。誰かの名前で原因を締めくくると、次からは隠す方向に人が動きます。

一方で、責めないことは、何もしないことではありません。手は必ず担当と期限を付け、終わったかを追います。小さな障害まで毎回長い文書にすると、書くこと自体が重荷になるので、影響の大きさで書く量を変えます。

話すときは、自分が関わったサービスの障害か、作った物の不具合の例を 1 つ用意し、何が起き、何を仕組みとして足したかを話します。

よくある間違い

  • 原因を人の名前で締めくくる次から誰も正直に書かなくなります。その誤りを許した仕組みを書きます
  • 再発を防ぐ手が「気をつける」人は必ずまた間違えます。機械の確かめや手順の見直しのように、仕組みで止めます
  • 書いて終わる手に担当と期限が無いと、誰もやりません。終わったかを追います

深掘りの問い

  • 「障害の最中は、何を優先しますか」原因を突き止めるより先に、前の版に戻すなどで利用者への影響を止め、外への知らせを決める、と答えます
  • 「振り返りは誰に共有しますか」関わったチームだけでなく、同じ仕組みを使う人にも共有し、似た穴が無いかを見てもらう、と答えます
  • 「同じ障害が繰り返されたら」前の振り返りの手が終わっていたか、効いていたかを確かめ、効いていなければ手の選び方を見直す、と答えます

確認日 2026年10月24日

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