パスキーとは何ですか。パスワードより何が良いのですか

端末にある秘密鍵で本人を確かめ、サーバーには公開鍵だけを置く仕組み。フィッシングに強く、漏れても困る秘密がサーバーに無い点と、端末をなくしたときの回復の設計まで答えます。

答えてみる

面接官に「パスキーとは何ですか。パスワードより何が良いのですか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「パスキーとは何ですか。パスワードより何が良いのですか」
  • 「パスキーはなぜフィッシングに強いのですか」
  • 「利用者がスマホをなくしたら、どうなりますか」

面接官が見ている点

  • 公開鍵と秘密鍵の役目の違いを、やさしく言えるか
  • 「便利」だけでなく、何の攻撃に強いのかを言えるか
  • 端末をなくしたときの回復の手段まで考えているか

短い答え

  • パスキーは、利用者の端末にある秘密鍵でログインする仕組みで、サービスのサーバーには対になる公開鍵だけを置きます。
  • ブラウザと OS が正しいサービスにしか使わせないのでフィッシングに強く、サーバーから漏れても困る秘密が無く、使い回しの心配もありません。
  • そのかわり、端末をなくしたときにどう取り戻すかを、先に設計しておく必要があります。

少し詳しい答え

仕組み

パスキーは公開鍵の暗号を使います。鍵は 2 本で 1 組です。

  • 秘密鍵 利用者の端末 (や、端末どうしで同期する仕組み) の中にあり、外に出しません
  • 公開鍵サービスのサーバーに登録します。見られても困りません

ログインのとき、サーバーは毎回違う問題を送り、端末は指紋や顔、端末の暗証番号で本人を確かめてから、秘密鍵で署名して返します。サーバーは公開鍵でその署名を確かめます。ブラウザの WebAuthn という決まりで、この流れを扱います。

パスワードより良い所

  • フィッシングに強いパスキーは登録したサービスと結び付いていて、ブラウザと OS がそのサービスにしか使わせません。そっくりの偽サイトに誘われても、偽サイトでは使えません
  • 漏れても困らない サーバーには公開鍵しか無いので、サーバーから盗まれても、それでログインはできません
  • 使い回しが無いサービスごとに別の鍵が作られます

端末をなくしたとき

パスキーには、同じ持ち主の端末どうしで同期される物と、1 台の端末に縛られる物があります。同期される物なら、新しい端末でも使えます。

それでも全部の端末をなくす人はいるので、サービス側で回復の手段を決めておきます。2 つ目のパスキーを登録してもらう、確かめたメールアドレスでの回復を用意する、などです。

トレードオフ

回復の手段を緩くすると、そこが新しい弱い入口になります。メールだけで取り戻せるなら、強さはメールのアカウントと同じになります。すぐにパスワードを無くせない利用者もいるので、しばらくはパスワードとパスキーの両方を受け付け、パスキーを勧めて移ってもらう形が多いです。

よくある間違い

  • 「指紋をサーバーに送って確かめる」と言う 指紋や顔は端末の中で本人を確かめるのに使うだけで、サーバーには送りません
  • パスワードの置き換えなので回復は要らないと言う端末をなくす人は必ず出ます。回復の手段を先に決めます
  • 2 段階認証と同じだと言うパスキーはそれ 1 つで、持っている物 (端末) と本人の確認 (指紋や暗証番号) の両方を兼ねます

深掘りの問い

  • 「同期されるパスキーと、端末に縛られるパスキーは、どう使い分けますか」一般の利用者には使いやすい同期型、管理者の権限のように強さが要る所には端末に縛る型、と答えます
  • 「パスワードはどう保存しますか」パスキーと並べて使う間は、パスワードを専用のハッシュの方式で保存する、と答えます
  • 「どうやって移ってもらいますか」ログインのあとにパスキーの登録を勧める、と答えます

確認日 2026年10月24日

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