監視では何を見て、どんなときに警報を出しますか

遅さ、量、エラー、埋まり具合の 4 つを見て、利用者に影響が出ている症状だけで人を呼ぶ、と答える問い。目標を数字で置き、それを基準に鳴らす形まで話します。

答えてみる

面接官に「監視では何を見て、どんなときに警報を出しますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「監視では何を見て、どんなときに警報を出しますか」
  • 「CPU の使い方が 80% を超えたら警報、で十分ですか」(裏から聞く形)
  • 「夜中に何度も警報が鳴って、みんなが見なくなりました。どうしますか」

面接官が見ている点

  • 何を見るかを、決まった型 (4 つのゴールデンシグナル) で言えるか
  • 原因ではなく、利用者に出ている症状で人を呼ぶ、と分かっているか
  • 鳴りすぎると誰も見なくなる、という運用の現実を知っているか

短い答え

  • 遅さ (レイテンシ)、量 (トラフィック)、エラー、どれだけ埋まっているか (サチュレーション) の 4 つを見ます。4 つのゴールデンシグナルと呼ばれる型です。
  • 人を呼ぶ警報は、利用者に影響が出ていて、人が判断して動く必要がある物だけに絞ります。鳴りすぎると、本当に大事な警報まで見られなくなるからです。
  • 「どれだけの要求が、どれくらいの速さで成功すればよいか」という目標 (SLO) を数字で置き、それを外れそうなときに鳴らします。

少し詳しい答え

4 つのゴールデンシグナル

Google の SRE の本では、まず次の 4 つを見る、とされています。

  • レイテンシ (遅さ) 要求に答えるまでの時間です。平均だけでなく、遅いほうの人 (上から数 % の人) がどれだけ待っているかも見ます。失敗した要求の速さは、成功した要求と分けて見ます
  • トラフィック (量) 1 秒あたりの要求の数など、どれだけ使われているかです
  • エラー失敗した要求の割合です。500 番台の応答だけでなく、200 で返したのに中身が間違っている物も含めて考えます
  • サチュレーション (埋まり具合) CPU、メモリ、DB の接続、キューの長さなど、限界までどれだけ近いかです

目標を数字で置く

SLI は「何を測るか」、SLO は「どこまでなら良しとするか」です。たとえば架空の目標として、次のように置きます。

SLI  成功した要求のうち、1 秒以内に返った割合
SLO  30 日の間で 99.9% 以上

目標を置くと、「CPU が高い」ではなく「利用者が遅いと感じ始めている」で鳴らせます。目標をどれだけ早く削っているかで、すぐ人を呼ぶか、次の営業日に見るかを分けます。目標の値は、サービスの大事さと、守るための費用で決めます。

何で鳴らすか (トレードオフ)

人を呼ぶ警報は、利用者に影響が出ている症状 (エラーが増えた、遅い) に絞ります。CPU が高い、のような原因の側の数字は、利用者に影響が無ければ、画面や日々の報告で見る物にします。

症状だけで鳴らすと、壊れる手前で気づけないことがあります。ディスクがあと少しで埋まる、証明書の期限が近い、のように、放っておけば必ず止まる物は、原因の側でも早めに知らせます。ただし夜中に人を起こすのではなく、翌日に見る札にします。鳴った警報には、何を見てどう動くかの手順を付けておきます。

話すときは、自分が関わったサービスで、何を見て、どの警報を消したか、何を足したかの例を 1 つ用意します。

よくある間違い

  • CPU やメモリの数字だけで人を呼ぶ 利用者に影響が無い山でも鳴り、だんだん誰も見なくなります
  • 平均の遅さだけを見る平均が速くても、一部の人はとても待っていることがあります。遅いほうの人の時間も見ます
  • 鳴った警報に、することが書いていない夜中に起きた人が何をすればよいか分かりません。手順を付けるか、要らない警報なら消します

深掘りの問い

  • 「ログ、メトリクス、トレースは何が違いますか」ログは出来事の記録、メトリクスは数の時系列、トレースは 1 つの要求が通った道筋、と答えます
  • 「外から見る監視は要りますか」中の数字が正常でも、DNS や証明書の不具合で外から開けないことがあるので、利用者と同じ道で外から確かめる、と答えます
  • 「警報が鳴りすぎるときは、どう減らしますか」鳴った警報を振り返り、動かずに済んだ物は消すか日々の報告に移し、同じ原因の警報はまとめる、と答えます

確認日 2026年10月24日

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