シェルスクリプトとは
毎朝おなじ 3 行を打っている
サーバーに入るたびに、時刻を確かめ、稼働状況を見て、ディスクの空きを見る。3 行なら手で打てますが、対象が 10 台あれば 30 行です。順番を飛ばしたり、打ち間違えたまま気づかなかったりします。
この 3 行を、打つ順番のままファイルに書き写したものがシェルスクリプトです。新しい言語を覚える話ではありません。ふだんのコマンドを並べるだけです。
ターミナル
#!/bin/bash
date
df -h /
ls -1 /var/log | head -51 行目の #!/bin/bash は シバン と呼びます。「このファイルは bash に読ませてください」という指定で、実行のときに OS が最初に見ます。
ファイルにしておくと、手順そのものが残ります。休んだ日に別の人が同じ確認をできますし、あとで定期実行の仕組みから呼び出すこともできます。手順書に書いた 3 行は読み違えられますが、スクリプトは読み違えません。
作っただけでは Permission denied
保存してすぐ呼び出すと、たいてい断られます。
ターミナル
$ ./check.sh
bash: ./check.sh: Permission deniedテキストファイルには実行の許可が付いていないためです。実行ビットを立てると通ります。
ターミナル
chmod +x check.sh
./check.sh先頭の ./ は「いま居るディレクトリの check.sh」という意味です。これを省いて check.sh と打つと、シェルは PATH の中だけを探すので見つけられません。
同じファイルなのに、呼び方で結果が変わる
急いで確かめたいだけなら、bash に直接読ませる手もあります。
ターミナル
bash check.shこの呼び方では実行権限が要りません。かわりにシバンは無視され、必ず bash で動きます。./check.sh はその逆で、実行権限が必須、動かすシェルはシバンで決まります。
同じ出力に見えても仕組みは別物です。シバンを #!/bin/sh と書いたファイルは、./ で呼ぶと sh で動きます。Ubuntu の sh は bash とは別のシェルなので、bash 独自の書き方を使った行だけが突然エラーになります。bash check.sh では再現しないため、原因がつかみにくい不具合になります。迷ったら、シバンは #!/bin/bash と書き、./ で呼ぶと決めておくのが安全です。
保存するときは改行コードを LF にしてください。Windows の CRLF が混じると
$'\r': command not foundという、読んでも意味の取れないエラーになります。
課題
- echo で Hello, Shell を出力する