ファイルの圧縮と解凍
20 個のファイルを 1 個ずつ送る
ディレクトリごと別のサーバーへ渡したいとき、ファイルの数だけ転送を繰り返すのは現実的ではありません。まず 1 つの塊にまとめます。
まとめる道具が tar です。-c が「作る」という指示、-f が作るファイルの名前で、-f の直後には必ずファイル名を置きます。
ターミナル
$ du -sh docs
208K docs
$ tar -cf docs.tar docs
$ du -h docs.tar
210K docs.tarまとめてもサイズは減らない
tar がやったのは、複数のファイルを 1 本につなげて、どこからどこまでがどのファイルかという目次を付けることだけです。中身はそのまま入っているので、合計サイズはむしろ少し増えます。
縮めるのは別の道具の仕事です。
ターミナル
$ gzip docs.tar
$ du -h docs.tar.gz
46K docs.tar.gz固めることと縮めることは別の操作で、.tar.gz という 2 段の拡張子はその順番をそのまま表しています。毎回 2 回打つのは面倒なので、tar に -z を渡すと中で gzip まで済ませてくれます。
ターミナル
$ tar -czf docs.tar.gz docs-j や -J にすると、縮める部分が別のアルゴリズムに変わります。固める部分は同じです。
Windows でよく使われる .zip は、これとは別の仕組みです。1 つの形式の中で束ねることと縮めることを同時にやっているので、tar では開けません。受け取ったときは unzip を使います。
開けたら、いまいる場所に散らばった
受け取った書庫をそのまま展開すると、中身はいまいるディレクトリに出てきます。1 つのディレクトリにまとまっているとは限らず、数十個のファイルが直に出てくることもあります。
展開する前に -t で中身を見ます。
ターミナル
$ tar -tzf docs.tar.gz
docs/
docs/index.md
docs/setup.md-t は一覧を見るだけで、何も書き出しません。人から受け取った書庫はまず -t を通してから展開する。この 1 手間だけで、いまいるディレクトリが散らかる事故は防げます。
先頭が docs/ でそろっているので、展開すれば docs というディレクトリが 1 つできると分かります。出す場所を自分で決めたいときは -C に渡します。
ターミナル
$ mkdir -p /tmp/check
$ tar -xzf docs.tar.gz -C /tmp/check-x が展開です。-C は「そのディレクトリへ移動してから作業する」という指定なので、渡すディレクトリは先に作っておきます。
課題
- tar -czf で圧縮アーカイブを作る
- tar -xzf で展開する
- 展開後のファイル一覧を表示する