最初のコマンドを打ってみよう

最初のコマンドを打ってみよう とは

Linuxの基本!ターミナルを開いて、最初のコマンド入力に挑戦してみましょう。本レッスンでは、最初のコマンドを打ってみよう の基本から実際の使いどころまでを整理し、現場で迷わず使える形に落とし込みます。

なぜ重要か

コマンドは「コンピュータに対する短い命令文」で、書いた瞬間に動いて、結果がその場で返ってきます。GUI のように「設定画面を探してチェックを入れて適用」という手間がなく、ファイルの中身を見たい、現在時刻を知りたい、自分が誰として動いているのか確認したい、といった疑問を 1 秒で解決できます。

このレッスンでは、Linux で最初に覚えるべき基本コマンド echo, pwd, whoami, date を実際にターミナルに打ち込み、出力を読む感覚を身に付けます。地味ですが、ここから先のすべてのレッスンで何度も使う基礎コマンドです。最初の一歩としてあえて軽い 4 つに絞り、コマンドを打つ・出力を読む・意味を理解する、というサイクルを体に覚え込ませることを目標にします。

コマンドの基本構造

ターミナル

コマンド名 [オプション] [引数]

コマンドは「コマンド名」、ハイフンで始まる「オプション」、最後の「引数」の 3 つで構成されます。たとえば ls -l /etc は、コマンド名 ls、オプション -l (詳細表示)、引数 /etc (見たい場所)、という意味です。オプションと引数はゼロ個でも構いません。pwd のように単体で実行するコマンドも多くあります。

コマンドはどこから来るのか

区分説明
ビルトインシェル自身が持つ機能cd, echo, exit
実行ファイル$PATH 上にあるバイナリls, grep, awk
エイリアス別名で短縮した定義ll, gs

type コマンド名 を使うと、そのコマンドがどの種類かを確認できます。たとえば type lsls is /usr/bin/ls のような結果を返します。

図解 入力から出力までの流れ

diagram (will load when visible)

シェルは入力された文字列を空白で区切り、最初の単語をコマンド名として $PATH から探し、対応する実行ファイルを起動します。残りの単語は引数として渡されます。

echo 文字列を出力する

ターミナル

echo "Hello, Linux!" # Hello, Linux! echo $USER # www-data

echo は引数の文字列をそのまま標準出力に表示するコマンドです。引数に $変数名 を書くとシェルがその場で値に展開して表示します。動作確認や、スクリプト内のデバッグ表示でとてもよく使います。

pwd 今いるディレクトリを知る

ターミナル

pwd # /tmp

pwd は print working directory の略で、自分が今どのディレクトリにいるかを表示します。ターミナルでの作業は常に「カレントディレクトリ」を起点にするので、迷ったときはまず pwd で現在地を確認します。

whoami 自分が誰かを知る

ターミナル

whoami # www-data

whoami は今のプロセスを実行しているユーザー名を表示します。サーバーに ssh して別ユーザーに su で切り替えたあとなど、自分が誰として動いているか分からなくなったときに使います。権限エラーの切り分けでもよく登場します。id コマンドを使うと、ユーザー ID や所属グループまで一気に分かるので、合わせて覚えておくと便利です。

date 現在時刻を知る

ターミナル

date # Mon May 20 02:34:56 UTC 2026 date +%Y-%m-%d # 2026-05-20

date は現在時刻を表示します。+書式 オプションでフォーマットを指定でき、ログファイル名やバックアップファイル名に日付を埋め込むときによく使います。

date は実行ごとに当然違う値を返します。テストを書くときに date の出力を期待値として固定するとほぼ確実にコケるので、時間に依存する処理はあらかじめ独立した関数に切り出すか、固定値を入力できる設計にしておくのが定石です。

コマンドを連続して書く

コマンドは 1 行ずつ書くこともできますが、; で区切れば 1 行に複数並べられます。

ターミナル

echo "begin"; pwd; whoami; echo "end"

また、改行を入れてスクリプトファイルにまとめれば、後から繰り返し実行できる「自分専用ツール」になります。これがシェルスクリプトの第一歩です。さらに && を使えば、前のコマンドが成功した場合だけ次を実行するように制御でき、|| なら失敗した場合の代替を書けます。最初は ; で十分ですが、後のレッスンで自然に出てきます。

ヘルプの引き方

ターミナル

man ls # ls の詳細マニュアル ls --help # 短いヘルプ

「このオプションどうだったかな」と思ったら、まず man コマンド名コマンド名 --help を引きます。検索エンジンを開く前に手元のマニュアルを引くクセを付けると、調査スピードが何倍にもなります。

初心者のうちは、コマンドの結果を「眺める」ことを意識してください。意味が分からない記号があっても、まず実行して、出てきた文字列とコマンドの組を頭の中で結びつけるところから始めれば十分です。理屈は後から付いてきます。

やってみよう

下の演習で、echo, pwd, whoami を順に呼び出してみましょう。テストでは、それぞれの出力がエラーなく表示されることを確認します。出力内容は環境によって違うので、エラーが出ずに完走することが合格条件です。

まとめ

  • コマンドは「コマンド名 + オプション + 引数」で構成される短い命令文
  • echo で文字列、pwd で現在地、whoami でユーザー、date で時刻が分かる
  • 環境依存の値を期待値に使わず、まずは実行して結果を観察するクセを付ける
  • 複数コマンドは ; で連結したり、スクリプトファイルにまとめて再利用できる
  • このレッスンの 4 コマンドは、今後のレッスンの全てで土台になる基本セット
  • 詰まったら man--help を引き、検索の前に手元のマニュアルを当たる

次のレッスン

次は Linuxの「すべてはファイル」という考え方 で、Linuxの基本!ターミナルを開いて、最初のコマンド入力に挑戦してみましょう を学びます。

事前確認 — 進む前に次の 3 つができることを確認しましょう。

  1. 最初のコマンド の要点を自分の言葉で説明できる
  2. このレッスンの最小コード (または操作手順) を見ずに書ける
  3. 練習問題やクイズで間違えた箇所を読み直して理解した

理解度チェック (30 秒)

Q. 最初のコマンド とは何か、1 文で説明してください。

この章のポイント

A. 本文の「このレッスンで分かること」または冒頭の説明文を見直し、自分の言葉で要約できれば OK。詰まったら本レッスンの最初の H2 セクションを読み返してみましょう。

関連レッスン

課題

  1. echo で Hello, Linux! を表示する
  2. pwd と whoami を実行する
  3. 両方が取得できたら pwd/whoami OK と出力する

ヒント

script.sh
script.sh
学習モード
script.sh
ターミナル出力