curl で HTTP リクエスト
サーバーの中には、ブラウザが無い
手元なら、URL をブラウザに貼れば動いているか分かります。ところが SSH でログインした本番サーバーには画面がありません。ログを読んでも「リクエストが来ていない」としか書いておらず、来ていないのか、来たけど落としたのかが分かりません。
curl は、ターミナルから HTTP リクエストを 1 本投げて返事をそのまま見せてくれるコマンドです。ブラウザの代わりに使えるうえ、どのヘッダを送ってどんな返事が来たかを全部見られます。
ターミナル
curl http://localhost:8080/health
# {"status":"ok","uptime":1284}オプションを付けなければ、返ってきた本文をそのまま画面に流します。JSON でも HTML でも同じです。
まず本文を捨てて、番号だけ見る
障害対応で最初に知りたいのは中身ではなく「何番が返るか」です。-I を付けると本文を要求せず、ヘッダだけ受け取れます。
ターミナル
curl -I http://localhost:8080/health
# HTTP/1.1 200 OK
# content-type: application/json200 なら正常、301 や 302 ならどこかへ転送されている、404 なら経路の設定違い、5xx ならアプリの中で落ちています。1 行目を見るだけで、次に読むログが決まります。
送る側を変えたいときは、-H でヘッダを足し、-d で本文を渡します。-d を書くと自動的に POST になります。
ターミナル
curl -H 'Content-Type: application/json' \
-d '{"title":"test","done":false}' \
http://localhost:8080/api/todosつながらない理由は -v が全部書いてある
返事が返らないとき、どこで止まったのかを教えてくれるのが -v です。
ターミナル
curl -v https://example.com
# * Trying 203.0.113.10:443...
# * Connected to example.com (203.0.113.10) port 443
# * SSL connection using TLSv1.3
# > GET / HTTP/2
# > Host: example.com
# < HTTP/2 200* で始まる行が curl 自身の作業ログ、> が送ったもの、< が返ってきたものです。Trying の IP が想定と違えば名前解決の問題、SSL の行で止まれば証明書の問題、> まで進んで返事が無ければサーバー側の問題、と読み分けられます。
ファイルを取り寄せたいときは -o で保存先を指定します。転送中の進捗表示が邪魔なら -s を足すと静かになります。
ターミナル
curl -s -o release.tar.gz https://example.com/dist/release.tar.gz本番がおかしいときの最初の一手は
curl -vです。証明書、名前解決、HTTP のどの段階で失敗しているかが、これだけで半分は判明します。
課題
- curl コマンドを使う
- curl --version の出力を使う
- 出力に curl が含まれることを確認する