AWS Certified Generative AI Developer - Professional 資格対策コース

Amazon Bedrock Prompt Management・会話履歴管理・プロンプト QA

生田 陸人
LuaGate エンジニア / 現役エンジニア
編集 LuaGate編集部

このレッスンで学ぶこと 対応試験ドメイン D1 タスク 1.6.1〜1.6.4(プロンプトエンジニアリングとガバナンス)。Amazon Bedrock Prompt Management でプロンプトをバージョン管理し、Amazon DynamoDB で会話履歴を保持し、AWS CloudTrail で監査する、プロンプトのライフサイクルと品質保証の設計判断を身につけます。

解説

プロンプトは「コード」と同じく管理・テスト・監査の対象です。資格試験では、プロンプトをどの AWS の仕組みで管理・検証・監査するかが問われます。

Amazon Bedrock Prompt Management でプロンプトを管理する

Amazon Bedrock Prompt Management は、プロンプトをマネージドに保存・バージョン管理する機能です。プロンプトテンプレート、変数、推論パラメータ、対象モデルをまとめて保持し、バージョンを採番できます。本番で使うバージョンを固定し、改善は新バージョンとして検証してから切り替えられます。プロンプトをアプリコードに直書きすると、変更のたびに再デプロイが必要で履歴も残りません。

Python

import boto3 agent = boto3.client("bedrock-agent") # Prompt Management でプロンプトを作成しバージョン管理する agent.create_prompt( name="support-summary", variants=[{ "name": "v1", "templateType": "TEXT", "templateConfiguration": {"text": {"text": "次の問い合わせを 3 点で要約 {{ticket}}"}}, "modelId": "anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0", }], )

会話履歴の管理

マルチターン対話では、過去のやり取りを保持してコンテキストに含める必要があります。Amazon DynamoDB は低レイテンシでセッション単位の会話履歴を保存するのに向きます。履歴が長くなりすぎるとコンテキスト長とコストを圧迫するため、要約や打ち切り(トランケーション)の戦略も設計します。

プロンプト QA(品質保証)

プロンプト変更が品質を落としていないかを検証するのがプロンプト QA です。代表的な入力セットに対する出力を、Amazon Bedrock Model Evaluation で回帰的に評価し、旧バージョンと比較します。プロンプトはコードと同様に、変更前後で品質を測ってから本番へ出します。

監査と可観測性

「いつ・誰が・どのプロンプトを・どのモデルで」呼んだかの監査証跡AWS CloudTrail に記録される API コールで追えます。プロンプトの変更履歴は Prompt Management のバージョン、API 呼び出しの監査は CloudTrail と、役割が分かれます。

試験で問われるポイント

  • 「プロンプトをバージョン管理して再デプロイなしに切り替えたい」と来たら Amazon Bedrock Prompt Management。コードへの直書きはひっかけ
  • 会話履歴の保存は Amazon DynamoDB(低レイテンシ・セッション単位)。履歴肥大はコンテキスト長とコストを圧迫するので要約・打ち切りを設計する
  • Prompt Management(プロンプトのバージョン管理)と CloudTrail(API 呼び出しの監査ログ)は役割が違う。プロンプトの履歴管理は前者、誰がいつ呼んだかの監査は後者
  • プロンプト QA は Model Evaluation で回帰評価し、変更前後を比較する判断が問われる
  • 試験で問われるのは AWS のどの仕組みでプロンプトを管理・監査するかである

サービスの使い分け早見表

やりたいこと使うもの混同しやすいもの
プロンプトのバージョン管理・切替Amazon Bedrock Prompt Managementコードへ直書き(再デプロイが必要・履歴なし)
セッション単位の会話履歴保存Amazon DynamoDBS3(低レイテンシのセッション保持には不向き)
誰がいつ何を呼んだかの監査AWS CloudTrailPrompt Management(プロンプト履歴管理が役割)
プロンプト変更の品質回帰検証Amazon Bedrock Model EvaluationPlayground(手動試行で回帰検証に不足)

まとめ

プロンプトガバナンスは、Amazon Bedrock Prompt Management でプロンプトをバージョン管理し、Amazon DynamoDB で会話履歴を保持し、Amazon Bedrock Model Evaluation でプロンプト QA を回帰的に行い、AWS CloudTrail で呼び出しを監査することが核心です。各役割の使い分けが試験で問われます。

次のステップ

次のクイズレッスンで、本番形式のシナリオ問題に挑戦してプロンプト管理・ガバナンスの判断力を確認しましょう。

関連レッスン

  • Prompt Flows による複雑なプロンプトチェーン(pro-prompt-flows)
  • PoC 検証と本番移行判断(pro-poc-validation)
  • コンプライアンス・モデルカード・監査証跡設計(pro-compliance)