AWS Certified Generative AI Developer - Professional 資格対策コース
アプリ統合と開発ツール(Q Business / Q Developer / Amplify / Lex / Connect)
このレッスンで学ぶこと 対応試験ドメイン D2 タスク 2.5(アプリ統合パターンと開発ツール)。用途別のマネージド GenAI ツールを使い分けます。社内ナレッジ検索アシスタント Amazon Q Business、開発者支援 Amazon Q Developer、フロントエンド構築 AWS Amplify、会話ボット Amazon Lex、コンタクトセンター Amazon Connect の役割と境界を判断できるようになります。
解説
GenAI を一から作らず、目的特化のマネージドサービスを使う方が速く安全な場合があります。試験では「この業務要件に対して、自前構築よりマネージドのどれが適切か」というサービス選定が問われます。各サービスの守備範囲を取り違えないことが要点です。
用途別の使い分け
| サービス | 何のためのもの | 典型ユースケース |
|---|---|---|
| Amazon Q Business | 社内データに基づくエンタープライズ AI アシスタント | 社内ドキュメント横断の質問応答・要約 |
| Amazon Q Developer | 開発者向け AI アシスタント | コード生成・補完・レビュー・AWS 運用支援 |
| AWS Amplify | フロントエンド/フルスタックの構築・ホスティング | GenAI アプリの Web/モバイル UI とバックエンド連携 |
| Amazon Lex | 会話型インターフェース(ボット) | 音声/チャットボット、IVR、意図認識 |
| Amazon Connect | クラウドコンタクトセンター | 電話/チャットの問い合わせ対応基盤 |
Amazon Q Business と Amazon Q Developer
両者とも「Amazon Q」ですが対象が違います。Amazon Q Business は、社内のドキュメントやデータソースに接続し、従業員の質問に根拠付きで答えるエンタープライズアシスタントです。Amazon Q Developer は、開発者の IDE やコンソールでコード生成・補完・レビュー・トラブルシュートを支援するツールです。「社内ナレッジ検索」なら Q Business、「開発作業の支援」なら Q Developer、と取り違えないことが頻出ポイントです。
Amazon Lex と Amazon Connect
Amazon Lex は意図(インテント)とスロットで会話フローを設計する会話ボットエンジンです。Amazon Connect はクラウド型のコンタクトセンター基盤で、電話やチャットの問い合わせを受けるプラットフォームです。Connect は内部で Lex を呼んで自動応答(IVR の自然言語化)を実現できます。つまり「会話の頭脳」が Lex、「コンタクトセンターという業務基盤」が Connect、という関係です。
AWS Amplify
AWS Amplify は、Web/モバイルのフロントエンドとバックエンド(認証・API・ホスティング)を素早く構築・デプロイするための開発プラットフォームです。GenAI アプリの UI を載せ、Amazon Bedrock を呼ぶバックエンドや Amazon Cognito 認証と組み合わせて、フルスタックを短期間で立ち上げる用途に向きます。
コード例(Amplify から Bedrock を呼ぶバックエンド関数の雰囲気)
AWS SDK for JavaScript v3 で Bedrock を呼ぶ最小例です。認証情報はハードコードしません。
JavaScript
import { BedrockRuntimeClient, ConverseCommand } from "@aws-sdk/client-bedrock-runtime";
const client = new BedrockRuntimeClient({ region: "us-east-1" });
export async function ask(prompt) {
const res = await client.send(new ConverseCommand({
modelId: "anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0",
messages: [{ role: "user", content: [{ text: prompt }] }],
}));
return res.output.message.content[0].text;
}試験で問われるポイント
- Q Business vs Q Developer。社内ナレッジに基づく従業員向け Q&A は Q Business、コード生成・開発支援は Q Developer。名前が似ているため取り違えが頻出
- Lex vs Connect。会話の意図認識・ボットエンジンは Lex、コンタクトセンターという業務基盤は Connect。Connect が Lex を内部利用する関係も問われる
- 自前構築 vs マネージド。社内ドキュメント横断検索アシスタントを RAG で一から作るより、要件次第では Amazon Q Business を選ぶ方が速く安全、という判断が問われる
- Amplify はフロント/フルスタック構築。モデルそのものではなく、GenAI アプリの UI とバックエンドを素早く立ち上げる開発プラットフォーム
サービスの使い分け早見表
| やりたいこと | 使うもの | 混同しやすいもの |
|---|---|---|
| 社内ナレッジに基づく従業員向け AI アシスタント | Amazon Q Business | Amazon Q Developer(開発者支援) |
| コード生成・補完・開発支援 | Amazon Q Developer | Amazon Q Business(社内 Q&A) |
| 会話ボットの意図認識エンジン | Amazon Lex | Amazon Connect(コンタクトセンター基盤) |
| コンタクトセンター業務基盤 | Amazon Connect | Amazon Lex(会話の頭脳側) |
| GenAI アプリのフロント/フルスタック構築 | AWS Amplify | Amazon Bedrock(モデル呼び出し側) |
まとめ
アプリ統合では、要件に合うマネージドツールを取り違えずに選ぶことが肝心です。社内ナレッジ検索は Amazon Q Business、開発支援は Amazon Q Developer、会話ボットの頭脳は Amazon Lex、コンタクトセンター基盤は Amazon Connect、フロント/フルスタック構築は AWS Amplify です。自前 RAG を作る前に、目的特化のマネージドで足りないかを検討するのが試験で問われる判断です。
次のステップ
次のクイズレッスンで、用途別のマネージドツールの使い分けと取り違えやすい境界を問うシナリオ問題に挑戦しましょう。これでモジュール 2(実装と統合)は完了です。
関連レッスン
- Bedrock Agents・AgentCore とエージェンティック AI 基礎(pro-agents-bedrock)
- エンタープライズ統合(イベント駆動・疎結合)(pro-enterprise-integration)
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