データ分析とは
このレッスンでできるようになること。データ分析が「問い」から始まって「示唆」で終わる流れだと説明できるようになります。
このコースでは、マイショップ・チェーンという雑貨店の売上データをずっと題材にします。渋谷店、横浜店、大宮店の3店舗が、食器・調理器具・収納の商品を半年間売った記録です。最終回では、このデータから作った分析レポートが成果物になります。
データ分析と聞くと、いきなり集計やグラフを思い浮かべがちです。ところが集計から始めた分析は、たいてい「へえ」で終わります。売上の合計が出ても、それが多いのか少ないのか、次に何をすればいいのかが分からないからです。
分析は3つの段階を通ります。まず問いを立てます。「どの店舗がいちばん伸びているか」「よく売れているのはどのカテゴリか」のように、答えが数字で出る形まで具体的にします。次にデータを触ります。読み込んで、掃除して、集計して、グラフにします。このコースの2章から6章まではここの話です。最後に示唆を出します。「横浜店の売上は3ヶ月連続で落ちている。調理器具の在庫が切れていた月と一致する」のように、数字を言葉に翻訳します。
大事なのは、問いが無いと途中のどの作業も終われないという点です。「とりあえず集計してみる」を始めると、集計の切り口は無限にあるので、いつまでも終わりません。問いがあれば「その問いに答えられたら終わり」と決まります。
最初のコードは、この3段階を表す簡単な辞書を作るだけです。pandas はまだ使いません。分析の設計図を言葉で持っておくと、あとの章で自分が何をしているのか見失わずに済みます。
Python
def describe_step(step):
table = {"question": "問いを立てる"}
return table[step]要件
- question を受け取ったら「問いを立てる」を返す
- data を受け取ったら「データを集めて集計する」を返す
- insight を受け取ったら「示唆を言葉にする」を返す
- 上の3つ以外なら「不明な段階」を返す
入出力例
describe_step("question") → "問いを立てる"
describe_step("data") → "データを集めて集計する"
describe_step("insight") → "示唆を言葉にする"
describe_step("graph") → "不明な段階"ヒント
編集 ゆめさく編集部