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データ分析入門 Python(pandas)
移動平均

データ分析入門 Python(pandas)

pandasによるデータの読み込み・抽出・前処理、groupbyによる集計、表の結合、matplotlibによる可視化、そして前月比や移動平均を使った分析の実践まで、データ分析の基礎を、毎レッスン実際にコードを書き、多店舗ショップの売上データを分析レポートに仕上げながら学べるコースです。Python入門を修了した方を対象としています。約 14.5 時間 (1 日 30 分 × 29 日) で 57 レッスンを修了でき、修了後は手元のCSVを自力で分析し、グラフと示唆のあるレポートを作れるようになります。

1
データ分析のはじめかた
01. データ分析とは15分
02. pandasとは15分
03. ノートブックの使い方15分
04. CSVを読み込む15分
05. つくる:データと対面する20分
06. 第1章クイズ10分
2
DataFrameのきほん
01. SeriesとDataFrame15分
02. 概観コマンド15分
03. 列を選ぶ15分
04. 行を選ぶ15分
05. 条件で抽出する15分
06. 複数条件15分
07. 並べ替える15分
08. つくる:抽出レポート20分
09. 第2章クイズ10分
3
データの前処理
01. 欠損を見つける15分
02. 欠損を埋める・落とす15分
03. 型を直す15分
04. 重複を消す15分
05. 表記ゆれを整える15分
06. 日付型にする15分
07. つくる:データクレンジング20分
08. 第3章クイズ10分
4
集計とグループ化
01. 集計のきほん15分
02. groupby15分
03. 複数キーで束ねる15分
04. aggで一気に15分
05. ピボットテーブル15分
06. 出現回数15分
07. つくる:月次集計表20分
08. 第4章クイズ10分
5
結合と整形
01. なぜ結合が要るか15分
02. mergeで結合する15分
03. 結合の種類15分
04. 縦に積む15分
05. つくる:統合データセット20分
06. 第5章クイズ10分
6
可視化
01. グラフのきほん15分
02. 棒グラフ15分
03. 折れ線グラフ15分
04. ヒストグラム15分
05. 複数系列15分
06. ラベルと整え15分
07. つくる:ダッシュボード4枚20分
08. 第6章クイズ10分
7
分析の実践
01. 問いの立て方15分
02. 前月比15分
03. 移動平均15分
04. 構成比15分
05. 外れ値を見つける15分
06. つくる:示唆を1枚に20分
07. 第7章クイズ10分
8
総合制作
01. 分析レポート完成20分
02. 提案を書く20分
03. 自由分析20分
04. 見せる形に整える20分
05. 完成と次のステップ20分

移動平均

このレッスンでできるようになること。rolling で移動平均を計算し、日々の凸凹の裏にある傾向を読めるようになります。

日別の売上を折れ線で描くと、たいていギザギザになります。土日は多く、平日は少ない。給料日の後は増える。こうした周期的な上下は本物の変化ですが、知りたいのが「全体として伸びているのか」であれば、この凸凹は邪魔です。凸凹をならして傾向だけを取り出すのが移動平均です。

移動平均は、その日を含む直近の何日かの平均を、日ごとに計算していったものです。7日移動平均なら、曜日の影響がちょうど1周するので、曜日による上下が消えます。週の周期を持つデータで7日を選ぶのは、そういう理由です。

Python

daily = df.groupby("売上日")["金額"].sum().sort_index() smoothed = daily.rolling(window=7).mean()

rolling は窓を作るだけで、まだ計算はしません。mean や sum をつないで初めて値が出ます。窓が埋まらない最初の6日分は NaN になります。これも欠損ではなく「まだ計算できない」という意味なので、0で埋めてはいけません。傾向線が0から立ち上がる不自然な図になります。

移動平均を使うときの注意が2つあります。1つめは、直近の動きが鈍く見えることです。平均には過去の値が混ざっているので、急に売上が落ちても移動平均はゆっくりしか下がりません。異変の検知には向きません。2つめは、窓の幅で印象が変わることです。幅を広げるほど滑らかになりますが、実際の変化も見えなくなります。曜日の影響を消したいなら7日、月内の変動を見たいなら30日というように、消したい周期に合わせて選びます。

読み方の例を挙げます。日別の生の線が上下していても、移動平均の線が右上がりなら「変動はあるが基調は伸びている」と言えます。逆に生の線が最近高くても、移動平均が下向きなら「直近の高さは一時的で、流れは下降している」と読みます。この2本を重ねて描くと、変動と傾向を同時に見せられます。第6章で覚えた複数系列の描き方がここで効いてきます。

要件

  1. 売上日ごとに集計してから sort_index() で古い順に並べる
  2. 移動平均は rolling(window=window).mean() で求める
  3. 窓が埋まらない期間の NaN は dropna で落とす
  4. averages は round(float(...), 1) で丸める
  5. direction は最初と最後の移動平均を比べて決める

入出力例

smooth_daily("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額 2026-01-01,渋谷店,白磁のマグカップ,食器,1,1000 2026-01-02,渋谷店,白磁のマグカップ,食器,1,3000 2026-01-03,横浜店,鉄のフライパン,調理器具,1,2000 2026-01-04,横浜店,鉄のフライパン,調理器具,1,4000 2026-01-05,大宮店,布製収納バスケット,収納,1,6000 ", 3) → {"averages":[2000,3000,4000],"dates":["2026-01-03","2026-01-04","2026-01-05"],"direction":"上向き"} smooth_daily("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額 2026-02-01,渋谷店,鋳物ホーロー鍋,調理器具,1,8000 2026-02-02,渋谷店,鋳物ホーロー鍋,調理器具,1,6000 2026-02-03,大宮店,積み重ね収納ボックス,収納,1,4000 2026-02-04,大宮店,積み重ね収納ボックス,収納,1,2000 ", 2) → {"averages":[7000,5000,3000],"dates":["2026-02-02","2026-02-03","2026-02-04"],"direction":"下向き"}

ヒント

rolling は mean をつないで初めて値が出ます

dropna() で最初の NaN をまとめて落とせます

averages[0] と averages[-1] を比べれば向きが分かります

生田 陸人
監修生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア監修者プロフィールを見る →
編集 ゆめさく編集部·公開 2026/08/10

関連レッスン

  • 構成比

    全体に占める割合を出せる

  • 外れ値を見つける

    異常な値を検知できる

  • つくる:示唆を1枚に

    数字を言葉に変換できる

  • 第7章クイズ

    章の理解を確認できる

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移動平均

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